二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re:   空 【銀魂】 ( No.52 )
日時: 2010/09/05 22:05
名前: アリス (ID: cmeedneH)

ごめんなさい修正です;
何故かパスワードが合わないので…すいません;



04話 むやみやたらと人の喧嘩に口出すもんじゃない


ご飯を食べ始めようとした時。
銀が、やって来た。

ヤバい。
ヤバいよ。
今頃さっきまでのドキドキが…。

だって、だって!!
さっきまで好きな人と成り行きでも隣同士に寝てたんだよ?
そりゃ私だって無理だって!!


「…アリス顔真っ赤アルヨ?どうしたアルカ?」

「う、ううんっ!!あ、熱くて!!」

「すいませんアリスさん…この家貧乏なんでご飯も貧相ですし、扇風機しかありませんし、この間扇風機暑過ぎて壊れましたしね…あ、そうだ。アリスさんは知りませんよね?この家まだあと一人だけ住んでる人いるんですよ。最近忙しそうに走り回ってるんで全く来ませんけどね」


へー。
ほー。
ふーん。
よくこんな狭い家に暮らしたがる奴がいたな。

私はご飯を口に頬張りながら、その子を想像する。


「名前は葉山唯さんって言うんですよ」


私は思い切りソファーから転げ落ちた。
その時。
盛大に扉が開く音が聞こえ、黒髪地味眼鏡が走り去って行った。

唯…。
唯!?
マジですか!?


「あ、お久し振りですね!!」

「新八久し振り!!ご飯時だろうと思って、来たんだ〜。つか最近ここら辺に攘夷浪士出没してるらしいからさ…」


そう言いながらその子が入って来る。
お互い見ながら叫び声を上げた。


「「あぁああぁあああ————っっ!!!!」」

「アリスちゃん!?」

「唯!?」

「あれ…お互いお知り合いだったんですか?」


気の抜けた黒髪地味眼鏡の声。

そっかー。
唯に会ったのなんて久し振りだな。
戦争時代ぶり…?


「もしかして最近ここら辺で出没する攘夷浪士って…アリスちゃん?」

「かも…昨日沖田総悟とか言う奴と嘉神雅焔って子に捕まりかけたんだよね。だからかな?」

「土方が有り得ないぐらいの剣幕で探してるから気を付けなよ〜。もうじき此処も見付かる可能性だってあるし」


見付かるのは面倒だな。
つか、土方って誰?
そもそも唯は何処で働いてる訳?


「土方って?唯は何処で働いてるの?」

「土方十四郎。真選組隊士。私は屯所…つまり真選組で働いてるって訳。最近アリスちゃん騒動で煩いからさ、仕事だらけでなかなか帰れなかったよ…」


えっ!?
敵の本拠地で働いてる訳なの!?
私ならもう…死ぬ気で逃走するね、うん。

つか何か唯に悪いことしたね。
ごめん!!


「ごめんね、唯……あ、ところd」


どがあああああぁあぁあん!!


近くでバズーカの音。
それと聞き慣れない叫び声。


「あっちゃ〜…またまた派手にやってるな総悟…ごめんアリスちゃん!!また後でね!!」


唯は忙しなく走り去ると、騒ぎを押さえに行った。

今行ったら捕まるだろーな…。
けど騒ぎ見たいんだよね…。

まぁ良いや♪
捕まったってすぐに逃走してやるさっ♪

私は家から飛び出して、騒ぎの中心部分までひとっ走りした。

出てくる時に誰かが私に向かって、バカー!!って叫んでたけど問答無用!!
後で殴る蹴るの暴行を加えられても泣くなよ♪


「あぁ、あれか。騒ぎの中心部分」

「何で俺追い掛けられてんだよ!?ただ任務で女装しなきゃいけなかっただけだろ!?」

「任務で女装しなきゃいけないってのが既に怪しいだろが!!テメェだな、最近巷で騒ぎ起こしてやがる謎の攘夷浪士ぃいいぃい!!」


目の前でどんちゃん騒ぎ。
綺麗な顔立ちした…しかもメイクもばっちりな男の子…(?)が走り回ってる…。
着物がとてつもなくお似合い。

え、一体何者な訳?
多分私のとばっちりで捕まり掛けてるんだよね?
何か…ごめんね♪


「だぁかぁらぁっ!!俺はただバカ本を探してただけなんだよ!!」


バカ本?
バカ本?
坂本?

え、まさか…。

人混みをかき分け、その男の子の近くまで行く。
私は大きく息を吸い込むと、男の子にも聞こえる様に叫んだ。


「それってまさか坂本辰馬のこと————!?」

「あぁ、そうだよ!!つかお前何者だ?」


男の子がいきなり近付いて来て、思わずびっくりして尻餅をついてしまった。
その男の子を追い掛けていた人も近寄って来て、若干ヤバかった。

ヤバい。
捕まる!!
それにしてもこの人綺麗な顔立ちしてるなぁ。
私なんかより数倍だよ。


「嬢ちゃんお前何者だ?こいつと知り合いか?」


嬢ちゃんなんて言われるなんて心外だよ!?
一応もう成人なんですからね!!


「私は一応もう成人です!!それにこの人の上司と知り合いなんで、連れて行きます!!」

「おぉ、助かった…」


その時。
先程この人を追い掛けていた煙草をくわえた怖い人にガシリと肩を掴まれた。
振り返ると、その人の瞳孔が開いてた。


「俺は土方十四郎だ。お前…何故刀を持ってる?」

「え?」

「武士は今廃刀令が出てるから刀は持ってない。何故お前が持ってる?持ってる奴は、一応屯所に連れて行くことになってるんだが…」


…拝啓御姉様。

私、捕まりました。