二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 大嫌いな授業×アイツ= / さくしの ( No.244 )
- 日時: 2010/10/12 18:36
- 名前: 宮園 紫奔 ◆ylmP.BhXlQ (ID: WPWjN3c4)
( 大嫌いな授業×アイツ= )
「なんだお前そんな問題もわからないのか」
「うるさい黙れ数学をあたしは捨ててるのさっさと答えを教えなさいよ」
むすっとして明らかに不機嫌な様子でつらつらと言葉を並べ立てる小鳥遊に、軽く嘲笑じみた笑みを薄く浮かべてどこか馬鹿にしている感じの佐久間。数学の時間は出席番号により前半と後半に別れる。
小鳥遊と佐久間は前半で、その順の関係により席は隣同士。無論、数学の時だけだが。それなりに数学が得意だという佐久間に、毎度のごとく数学が全くできない小鳥遊が突っかかる。
「お前、ちょっとは自分で考えろよな」
はーっ、と若干大きめな溜息と共に吐き出された佐久間の言葉に、不愉快を顔にはっきりと現した小鳥遊は、「わけわかんないんだから仕方が無いでしょ」と返す。
今はこの時間にやるべき箇所を進み終わり、課題となるワークをやっている最中だった。この時、数学の担当は他のクラスの授業を茶化しに行くため、必然的に教室内は喧騒に包まれる。
答えを教えあったり、ただ単に談笑したり、この後の授業の課題について話していたり。様々だが、ほとんどがワークの答えを教えあっているといっていいだろう。
「早く教えなさいよ。授業もうすぐ終わるんだからー」
「テストの時、どうなっても知らないからな」
小鳥遊の言葉に、佐久間が責任転嫁の言葉を添えつつ完璧に答えが書き込まれたワークを手渡す。軽い礼を言って小鳥遊は、いつものようにワークを受け取り、早々と移し始める。
——大嫌いな数学の授業だけど、アイツと隣同士なら、数学の授業を大好きになっても、いいかもね。
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たまには気分を変えてさくしのでも。そのうちげんしのも書きます、たぶん。
テスト勉強つかれたよーってことで。まあ課題で大半の時間を使っちゃったんで、九時からもっかい勉強しますが。
あ、ちなみに前半後半で別れるシステムはうちの学校仕様です。英語も時間も別れますが。