二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 崩壊カタルシス / 緑玲←基 ( No.266 )
- 日時: 2010/10/24 08:55
- 名前: 宮園 紫奔 ◆ylmP.BhXlQ (ID: WPWjN3c4)
( 崩壊カタルシス )
そっと頬を指先でなぞって。
綺麗な髪を指先で梳いて。
温かい唇を指先で押して。
か細い喉を指先でつまんで。
×しい
たぶん×しい
きっと×しい
×しいはずのきみに
思い切り、刃物を突き刺した。手に持っていた包丁を不慣れに振り上げて、体重を乗せて腹部に振り下ろす。生々しくおぞましい感触と一緒に刃がするりと腹部の中へ消えていき、じんわりと赤い血が服滲む。
きみからの反応は無い。だって、もうきみは死んでいるんだもの。リュウジが、きみを殺したから。首を絞めて、殺したから。理由なんてはっきりとわからないけど、たぶん、こう。
怖かったんだろうねきっとリュウジは怖かったんだ玲名に愛されなくなることが今十分愛されてるっていうのにどうして今を楽しまないのかどうして先のことばかり考えて結局自分自身でその幸せを破壊するんだそんなこと無意味だろう愚かな行為でしかないだろうなんでリュウジは自分を愛してくれている玲名の姿でとめようと思ったんだろうそんなことわからないしわかりたくもないよでもきっとリュウジは辛かったんだろうね玲名が自分以外のほかの誰かと喋るとき隣にいるとき笑っているとき怖かったんだろうね嫉妬したんだろうねただの愚者の一抹の感情に過ぎなかったというのに!
決めていたんだ。玲名は俺が壊すと、決めていたんだ。リュウジと玲名が付き合いはじめたとき。俺は決めた。いつか玲名を壊してリュウジから引き離すって決めていた。俺も、玲名のことが好きだから。
過去形じゃない。今も、好きだ。こんな状態になってしまっても息をしていなくても心臓が動いていなくても。
二番手に、なってしまったけれど。
玲名は、俺が壊すんだ。
「ひろ、と」
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後味のすっげぇ悪いのを書きたかっただけです。玲名は生きていたんだよーっていうねHAHAHAごめんなさい。
書きたいものまとめ
・鬱丸×ウルビダ(風丸離脱直前)
・グランでなにか
・ふどたか←さくでロストエンファウンド