二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

人間ゆたんぽ / ヒロ玲 ( No.272 )
日時: 2010/11/02 17:52
名前: 宮園 紫奔 ◆ylmP.BhXlQ (ID: WPWjN3c4)

    ( 人間ゆたんぽ )


「……なんだ」
 あまりにも予想通りすぎる反応が返ってきて、俺も結構玲名のことわかってきてれるんじゃないかとか考えながら、あったかい玲名の頬に手の甲を当てる。怪訝そうに眉を顰めて、玲名は俺を睨む。
 厳しいとか冷たいだとかよく言われる玲名だけど、実際は凄く温かい。体温も、心も。幼い時から一緒に過ごしてきてるから、よくわかる。なんてことを口に出すと、きっと玲名に叩かれるんだろうなあ。いや、蹴られるかな。
 どっちでもいいや。いや、いいわけじゃないけど。そんなこと口に出すような自殺行為をまずしない。
「いやー、玲名ってあったかいよね。ほんと、カイロみたい」
「私はカイロになった覚えは無い」
 むっとしながら、言葉を返す玲名。刺々しい声音だけれど、苛立ちや不快感は全くといっていいほど伝わってこない。なんだかんだいって、やっぱり玲名は優しい。調子に乗りすぎると、怒られるけれど。
「……あ、そうだ」
 カイロって、使い捨てじゃん。今気付いたけど。なんだよ俺、馬鹿だな。玲名を使い捨てるだって? 何度も死んで謝っても足りないぐらいだ。じゃあ、使い捨て無いもの。
 使い捨てなくて、カイロみたいなもの。
「……ゆたんぽだ」
「は?」
 そうだ、玲名はゆたんぽ。人間ゆたんぽってことにしとこう。ゆたんぽは、使い捨てじゃない。それに、カイロぐらいにあったかいし。いや、まあ実際に使ったことは無いんだけどさ。想像で。
「玲名は、人間ゆたんぽでいいよね」
「私はカイロにもゆたんぽにはなったつもりはないんだが」
 怪訝を飛び越えて困惑する玲名を、後ろから抱き締めてみる。ごつ、と肘で鳩尾を殴られたのはこの際気にしないでおこう。大切なことは、痛いと喚くことじゃない。

「だって俺、玲名とずっと一緒にいたいから」

 今の気持ちを、ありのまま愛しい君に伝えることだ。






________________________________________
実話を200%美化+甘要素してみた。人間湯たんぽが実話ですね。俺がヒロト位置。……相手女子ですよ。
きっとヒロトは自分の気持ちを伝えないで、結局エイリア崩壊後に破綻したバンレアとかガゼクラを見てたんでしょうねあはは。ここらへんの設定は曖昧でっさ。だってさっき考えたばkkk(ry