二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

それが愛した結果でした。 / 気持ちは緑玲←ヒロ ( No.338 )
日時: 2011/01/24 15:54
名前: 宮園 紫奔 ◆ylmP.BhXlQ (ID: WPWjN3c4)

「大嫌いだ」

 がん、と壁に強く頭を打ち付けたかのような衝撃が脳味噌を揺らす。視界が大きく揺れて、目の前にちかちかとビビットカラーの輪郭のあやふやな模様が舞った。喉の奥に、酸っぱさがこみあげる。

「消えてしまえ」

 だん、と頭をめいっぱい踏まれたかのような圧迫感が脳髄を焼く。ぐわっと一瞬視界が真っ暗闇に染まって、すぐに正常に戻る。喉に指を突っ込まれたかのような異物感で、嘔吐感が高まる。

「死ねばいい」

 ばん、脳味噌が破裂したような衝撃を受ける。例えるなら、弾丸で打ち抜かれたように。視界は夥しい量の赤で埋め尽くされて、それはさながら鮮血のように見えた。口内で暴れまわっていた嘔吐感は、すっかりと息を潜めていた。


——(それが愛した結果でした。)