二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: セーラーサン ( No.1 )
- 日時: 2010/07/10 23:20
- 名前: 虹色ペン (ID: OROHjpgn)
第一話 一部
カタカタ……
部屋に一人女の子がパソコンに向かって
徐にキーを打ちながら、画面を見る。
彼女は黄色い髪をポニーテールにしているが
うまく結べていない。
「……。ふーん、そうなんだ…で???」
彼女は自分のブログで友達のコメントを
読んでいるようだ。
「なるほどね。みきはそう思うか…うーん
ますます謎が深まるよ…」
彼女は最近学校でウワサになっている
“謎の三日月の三毛猫”について
ブログに書き込んでいたのだ。
そのとき
「あゆみーご飯だよー」
と下から声がする…
「ハーイわかってるよー今行くよ。」
あゆみはパソコンを閉じて
急いで階段をおりていった。
「お姉ちゃん何か手伝う?」
あゆみが台所に顔を出す。
「えーっとねえ、そこのフォーク取って」
あゆみは戸棚から
4つフォークを悲しい気持ちをこらえて取り出す。
「……もう2つでいいじゃん…
父さんも母さんもいないのに…」
姉の未来が言う。
「だって………。さ……あ…癖で……さ…」
そうなのだあゆみの両親は2ヶ月前に
交通事故で亡くなっている。
原因を調べたが不可解なことに
謎の物体とぶっつかっていると言うことはわかったが
何とぶつかったことはわからなかった。
その現場にいた人もいないので
証拠もほとんどないのだ。
そして今日も、しんみりした食事になる。
「ごめん先寝るよ…」
なんたって姉と二人で食事なんて気まずい…
自分の部屋に急いで飛び込んで
ベットにもぐりこむ。
「………はぁ…母さん、父さん…
どう…して?…私たち姉妹だけに…しないで…よ」
私は一晩泣いた。
もう今までよりも泣きに泣きまくった。
ピピピピピピ
ガバッ
「7時30分か…てっっ30分!!
ヤバイよ!ヤバイよ!」
あゆみの家は学校から遠いため
どの道を使っても最低でも30分…
学校につかなきゃ行けないのが8時ジャスト…
あゆみは急いでセーラーに着替える。
そしてゼリー飲料を飲み
靴ひもを結んで
家を飛び出す。
「あーもーこんなときにお姉ちゃんがいたら…
バイクに乗せてくれるのにぃーー!
今日は、朝からサークルの集まりでいないなんて!
ハアハア…まだかな十番中学校は…」
シュッ
あゆみの目の前にいきなり影が現れた。
そのとき今まで雲に隠れていた、太陽が顔を出した。
キラーン
何かが輝く…
シュンッッ
消えてしまった…
「???何が起きたの?今さっき何かが目の前に…
出てきたような?」
はっ!!ん?
「見覚えがあるような…」
気がつくとあゆみは中学校の目の前にいる…
「そんなまさか。」
と思いほっぺをつねってみる
「イテテテ!……ほん…とう…?」
だんだんあゆみの顔が青ざめてゆく…
でも確かに看板には
“港区立十番中学校”
とかかれている。
腕時計を見ると
“7時35分”になっている。
どういうこと???
もっと謎が深まる。
「んっ!そうだ!!きっとコレは
“謎の三日月の三毛猫”の仕業だ!」
謎の三日月の三毛猫とは!
最近私の学校でうわさになっている
猫のことで
(中略)
その猫は遅刻をしそうな生徒がいたら
目の前に現れて遅刻をしないように
何か魔法でもかけたように
学校につれってくれる
猫のことです。
by歩
と昨日ブログに書き込んだ自分がいるではないか
ちなみに
歩=あゆみのペンネーム