二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: セーラーサン ( No.11 )
日時: 2010/08/07 06:50
名前: 虹色ペン (ID: kS1s3PtF)

    五部

「お姉ちゃん、ちびうささんは

晩ご飯いいの?」

あゆみは晩ご飯を食べながら言う。

「うん、さっきコンビ二のおにぎり一緒に

食べたし、本人がいいて言ってるし。」

「ふーん

まあ、後で呼びに言ってみるね。」

一方そのころちびうさは…

2階のあゆみの部屋の隣の部屋にいた。

「でもここで会えたなんて奇遇ね♪

“テール”。

もしかして、あゆみちゃんが新しい戦士とか?」

すると猫が

「スモールレディー様

勘が鋭いですね。

あの子には星の力が感じます。

でも、セーラークリスタルは感じましたけど、

あの方とはわかりません…」

ちびうさは

「それで変身アイテムはわたしたの?」

テールは

「私がうっかり落としてしまったものを

運よく拾ってもらったので、

変身方法と呪文を教えれば

いつでも妖魔とは戦えます。」

「そうわかった。

あとは、

もうしばらくしてから

あゆみちゃんを呼びにいこう♪」

ドタンッ

「あっ…あの…

今猫、しゃべりましたよね…?」

ちびうさとテールは壁に張り付いて硬直していたが

「ピッーー

スモールレディー!

ヨウマコノマチニ イル!イル!」

とルナPが鳴った。

するとルナPがちびうさの周りを

ぴょんぴょん跳ね回りながら騒いでいる。

あゆみには何がおきたのかさっぱりわからない…

呆然と立っているあゆみに

ちびうさが近づき、

「あなたは選ばれた戦士なのよ

その証拠に、コンパクトを拾ったはずよ。」

あゆみは、ポケットに入れていた

あの時拾ったコンパクトを

取り出してさし出した。

「これですか……?」

すると奥にいたテールが

「そうそれです!

これでセーラー戦士に変身できるんです☆」

「わっやっぱりしゃべったぁー……もごっ!」

するとちびうさとテールが

口をふさいだ

「未来ちゃんに聞こえたらどうするの?

私はともかく、

テールの事がばれたら大変なんだから。」

あゆみはすぐに

「あなたたちはいったい何者???

何がおきてるの????

さっぱり意味がわかんないよ……」

あゆみは頭を抱えて悩むが、

テールが

「ゲーセンでもらったダイヤ形のガラス細工の

うちの…」

あゆみは、あわてて隣の自分の部屋に行き

ガラス細工を4つ持ってきた。

「コレのこと?」

テールが目を輝かせて

「そうそれ☆

そのうちの淡いオレンジのものと

ちょっと濃いブルーのもの

どちらの方が

パワーを感じる?」

あゆみはもう何がなんだかわからないが、

暗示がかかったように

2つのガラス細工を手に取ると

不思議と胸が熱くなるような気がした…

するとあゆみには

淡いオレンジのほうが輝いているように思った。

「えーい!こっちー」

するとテールとちびうさが

なーんだと言う顔をした。

「なんなんですか

その顔は!」

「まあまあ、

そのコンパクトに

ガラス細工をはめ込んで、

“サニーパワーメイクアップ”

て叫んでみて!」

あゆみは言われるがままに

コンパクトに淡いオレンジのガラス細工を

はめ込み、

「サニーパワーメイクアーーーップ!」

なんだろうこの気持ち…

ココロが…ぽかぽかする

「わぁっ!あゆみちゃん、昔のお母様のイラストに

瓜二つ♪」

「…ちびうささんのお母様て……コスプレが趣味

だったんですか?」

するとテールが

「そのことについては、後でゆっくりお話するから☆

それよりもあなたは

“セーラーサン”て目覚めたの☆」

「目覚めたって???」

するとセーラーサンの頭の中に聞き覚えがある

子供の泣き声が一瞬聞こえた……。

『わーんわーん……』

つぎの瞬間

一瞬だが、何かが見えた。

『お兄様…どうして?

お兄様が死ななきゃ行けないの?』

パッ

え?なに…今の?

見えたものは、

そこは石で出来た階段にドレスを着た

小さな女の子が倒れた

男性に向かって何かなげいているところだった。

「どうしたの?セーラーサン…」

ちびうさが心配そうにこちらの様子をうかがっている

「何でもありませんよ…

それより私はこれから何をすれば…?」

するとちびうさはカバンから

ノートパソコンのようなものを取り出し、

画面に“TOKYO ZYUUーBAN”と

描いてある、マップが出てきた。

「このオレンジ色に点滅してるのが今の現在地。

赤く光っているのが敵の出現したところよ♪

たしかこの辺は…

ゲームセンタークラウン…!」

「敵を私が倒すんですか?

それにどうやって行くんですか?」

セーラーサンは不安にそうな顔で

質問してくる。

「大丈夫♪

これであなたをナビゲートできる

システムがついているから♪

それに窓から出て行けば、未来ちゃんには

ばれずにすむと思うよ♪」

「え?窓から行くんですか???

こんな格好で?」

セーラーサンは焦っていたが、

テールは冷静に

「大丈夫☆

サンには早く移動できることが出来るんだから☆」

「え?早くってどのくらい?」

「まっ、光の速さぐらい早いんだから☆

そのコンパクトに“サニータイムワープ”て

ココロの中で言ってみて☆

そしてゲームセンタークラウンをイメージ

すれば到着するはずよ☆」

するとテールが

サンの肩に飛び乗った。

—サニータイムワーープ!

ゲームセンタークラウンへ

バチッ

え?何これは……?

またあのドレスを着た小さい女の子が

出てきた。

『ねえねえ、

お兄様たら最近きれいな女の人といるんだよ。

そうサンみたいな黄色い髪の…』

バチッ

「ついたわよ☆」

そこには夕方に見たゲームセンタークラウンとは

別物に見えるほど外観がさび付いている。