二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】秋茜【烈人様リク完成】 ( No.126 )
日時: 2010/08/31 12:39
名前: 空梨逢 ◆IiYNVS7nas (ID: gdK5hR0W)

18,「壊れた私に祝福を」


「あーっははははっ……!あっははは!」

暗い部屋の中。部屋の中央に座り込み、虚空を見つめて笑っている少女が居た。僅かに窓から差し込んで来る一条の光が紫色の長髪を照らす。光に照り返し、煌めく紅い瞳は見開かれていた。


「なによ、馬鹿みたい!あたしが何をしたって言うの?ねえカミサマ!アンタはあたしのことが嫌いなんでしょ!あたしもアンタなんてだいっきらいだから!ふふ、あーっはははは!」

一瞬瞳を閉じ、又さも可笑しそうに笑い出す。ふっ、と笑い声が止むと今度は低い声でぶつぶつと何かを呟き始めた。

「キライキライキライ、キライ……あたしなんてダイキライ。クララのこと妬ましく思うなんてダイキライ。レアンから離れたいなんて思うあたしはダイキライ。キライキライ……」

狂った様に只言葉を紡ぐ。一言一言、自分の身体に突き刺さっているか調べる様に胸に手を当て、薄い笑みを唇に刻む。

「クララの絵は可愛い!あたしはそれを褒めた!クララはあたしの絵を見て『変じゃない?』って言った!そのクララの言葉をおとなしく受け取らずにちょっと不快に思うなんてあたしどうかしてる!あたしよりクララの方がずぅっと優れてるじゃないの!クララが『絶対自殺だけは、リスカだけはしないで』って言ったのに肌をハサミでなぞって気持ちいいって思うあたしなんてどうかしてる!心臓病持ちで生まれるリスクが4倍だったのに心臓病で生まれなくて心臓病になりたいあたしなんてどうかしてる!ふふ、あはははは!!」


狂った笑い声を部屋に響かせ、少女は眠りについた。胸に手を当てて、もう一つの手で自分の喉を掴んで。