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01,「手繋いでかえろ?」


「いちーっ」
「あーに、まもる?」

息を切らして走って来た円堂に、風丸は首をかしげてみせる。
空色の髪がさらさらと音をたてて、肩をすべりおちる。

走りよって来た円堂は、にこにこして風丸を見つめた。

「いっしょに、かえろ?」
「うん」

そう答えた風丸に、円堂は手を差し出した。
不思議そうに手と顔を交互に見る風丸に、円堂は言う。

「ねぇいち、手繋いでかーえろ?」

ちょっぴりためらった後、風丸は円堂に手を伸ばす。
円堂はその手を握りしめた。

「いち、またさっかーやろうね」
「まもるといっしょのちーむが良い」
「分かったー!」

にこにこしながら帰る二人は、
どっちも幸せそうだった。


　　『ねぇ、あしたも二人で』
　　『手繋いでかえろ?』


［Fin］