二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】透明雲【キリリク受付】 ( No.87 )
日時: 2010/08/14 22:03
名前: 空梨逢 ◆IiYNVS7nas (ID: bcid6cII)

13,「おうさまげーむ」


「王様だーれだ!」

春奈のかけ声で、全員が一斉にくじを引く。
一挙に広がる、声———。


「あ、王様オレだ」

勢い良くでも無く、おずおずという訳でも無く。
中途半端に手を挙げたのは半田だった。





説明しよう。
今、イナズマジャパンは日本に帰ってきていた。

吹雪や緑川を混ぜ、半田やマックスも混ぜて。
さあなにをしようか、という所で元気良く提案したのは春奈。


「王様ゲームしましょうよ!」


……そして、現在に至る。





「じゃあ、2番と7番がキスをする」
「半田なに言ってんだよ!男同士だったらどーすんの!?」

半田の命令に緑川が反論する。

「その時は命令変えるよね、半田?黙っとけ抹茶ソフト」

マックスの容赦ない言葉。
ヒロトの身体から殺気が放たれる。
無視するマックス。


「えー、こっちは無視して2番と7番だれですか?」

春奈が問いかけると、風丸が手を挙げた。

「2番は俺だ」
「さすが風丸君。FFからエイリア、FFIまで2番守り通しただけあるね」

吹雪がぼそりと呟く。

「で、7番だれですか?」


春奈が問う。
すると。

塔子が立ち上がり、すたすたと歩きだす。

「え、ちょ?塔子さ」

冬花の声が届く前に、塔子は風丸の頬に軽く口付けた。


『え……えぇぇぇぇえええ!?』

「なんだ?」
「いや、ちょっと!もうちょいリアクションしてほしかったんだけど!」
「別にいいじゃん」
「いや、良いって言えばどうでもいい事なんだけど!」

ボケる塔子、ツッコむ半田。
さながら漫才だ。

「じゃあ二回戦目!王様だーれだっ!!」


真っ赤になった風丸が席に付き、二回戦目が始まった。




———その夜、合宿所は戦争並みにうるさかったと言う。