二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ハリー・ポッター □天才の再来■ ( No.11 )
- 日時: 2010/10/10 20:56
- 名前: 杏樹 ◆06GHpzRySU (ID: MXERWh7v)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
(レイナ視点)
ハリー・ポッターがここにいる────。
それが分かった瞬間、あたしは、頭をフル回転させた。
起きるタイミングは今しかない。
でも、下手に動いて、あたしを信用しなくなるのは困る。
こっちにとっては、そんなの、少し古い情報。
フィリップのことの方が、絶対に重要。
でも、ハリーたちにとってはすごく重要な情報で、聞かれたら困ることだから。
この話は、そんなことはずっと前から知っていた、というように、自然に切りだしてみよう。
さて、そろそろ始めるか。
「ふわあ……ぁ?」
あくびをしたふりをして、目をこする。
やっと目を開けられた……気持ちいいなあ。
驚いた顔で、3人、こっちを見ている。
1人は男の子で、真っ黒いクシャクシャの髪、深緑色の目、そして、額に稲妻の傷痕。
間違いなく、ハリー・ポッターだ。
もう1人、男の子がいて、赤毛で、顔にはそばかすがある。
女の子もいて、栗色のふわふわの髪、褐色の目。
「あれ、君たち、ホグワーツの生徒?
ハリー・ポッター、どこにいるか知らない?」
ハリーは、自分が有名なのをあまり嬉しく思ってないって聞いた。
最初から名前を呼ぶより、好感持てるかな、って思ったんだ。
「あの、ハリー・ポッター……は、僕ですけど」
ハリーがあたしに言った。
「え、嘘っ。
ごめん、ごめんね」
そう言いながら、あたしは微笑む。
「僕に何か……?」
心配そうに、ハリーが聞く。
「あたしね、ハリーを守るためにここにいるの。
ほら、シリウス・ブラックが脱獄したじゃない?
あたし、レイナ・ウィルソンよ」
そう言ってあたしが右手を出すと、ハリーも手を出し、握手した。
ふと見ると、栗色の髪の女の子が、あたしの方をじっと見ている。
「レイナ・ウィルソンって……」
何か言いかけている。
「300年前の……、例の、天才ですか?」
「え、あたしのこと、知ってるの?」
あたしは、素でびっくりした。
「私、ハーマイオニー・グレンジャーっていいます。
あなたのことは、以前、本で読みました」