二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【稲妻・ボカロ】翡翠の波紋【気まぐれ短編集】 ( No.114 )
日時: 2010/08/03 14:07
名前: 氷橙風 ◆aeqBHN6isk (ID: yjS9W/Zh)

+*ある日の帝国にて。*+


「じゃーんっ!」
「……は?」

 ある日の帝国のこと。
 源田が得意そうに携帯の画面を皆に見せつけ、なんだなんだと言いながらそばにいた辺見達が源田の周りに集まった。

「どーせくだらないことだろ」
「じゃあなんで寄ってきたんだよ」
「……いいから見せろ」

 一旦閉じた携帯を、しょうがない、お前らだけだぞとえらそうに源田は開ける。なぜかきょろきょろと挙動不審そうに周りを見渡してから。
 しかしそれは気にせずに皆は画面を覗き込んだ。

「俺が命の危険をかえりみずにわざわざ不法侵入までしてとった写真だぜ」
「……げふっごほっ」
「思いっきり犯罪じゃないですか。アホですか先輩」

 見たくないものを見てしまったような咲山に、呆れる成神。
 画面には、なんと(源田が不法侵入をして撮った)佐久間の寝ている姿があった。ペンギンのぬいぐるみを抱えている幸せそうな寝顔である。

「寝言が『鬼道さん』ばっかだった。それにしてもやっぱりペンギンが好きなんだなあアイツ」
「呑気ですね先輩」
「……え?」

 成神の言葉にぴたっと止まり、洞面の指さす方向……後ろをおそるおそる振り向く源田。そして汗がたらり、と流れた。

「源田く〜ん。なにかなあそれは?」

 ニコニコといつになく笑顔(黒)を浮かべ、源田の手をぎりぎりと嫌な音をたてて握りしめている人物。佐久間がいつのまにか源田の後ろに眼をそらしたくなるようなオーラをまとって立っていた。

「ちっ違うっ違うこれは……ああああ俺の携帯がぁあああ」
「てめぇそんなに殺されてーのかそうかそうか、わかったよ殺ってやろう」
「ひぎゃああぁぁああぁああ」

 どこからそんな力がでるのか、凄まじい握力で携帯を捻り潰し、源田の首を絞める佐久間。地面にぼろぼろと携帯の残骸がこぼれおちる。
 その残酷で恐ろしい様子を、助けもせずに辺見達は遠くで見ていた。理由は簡単、自分の命が大切だからである。

(アホだ)
(アホ)
(アホですね)
(アホー)

黙ってはいたが、四人の思っていることは共通していた。
……という、ある日の帝国の実にどうでもいいくだらない話である。




源田さんゴメンなさい☆まあ不法侵入したのが悪i(蹴
帝国って本当に可愛いですよね……

みなさん! なんかヤンデレとか愚痴とか続いてましたけどもう多分鬱っ気晴れたんで大丈夫ですおー! ヤンデレは書くかもしれませんが。
これからはなるべくほのぼのとか目指していきたいと思いまーす!

そだ、誕生日とかなんか記念の日だったら言ってください。お祝いの短編お書きしますので。

それでは!