二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【稲妻11・ボカロ】翡翠の波紋【短編集】【リク求む】 ( No.161 )
日時: 2010/08/18 13:57
名前: 氷橙風 ◆aeqBHN6isk (ID: yjS9W/Zh)

+*女三人、人生について語る会*+


 華やかな部屋。豪華なシャンデリア。かなり高額に思われる家具の数々。そんなまるで女王様の部屋に、似つかわしくない物が数個あった。
 庶民くさい木のテーブル。大きな酒瓶。空になったボトル。そして、顔を赤くした女性約三名である。

「あーそれにしてもやっぱりルカの家は広いわね! さっすがお金持ち〜、いよっ勝ち組!」
「やだメイコぉ、そんなことないわよー。メイコだって勝ち組みでしょー?」
「二人とも凄いですー。それに比べて私なんて……ホント人生ツマンネですよ」

 ぐしゃぐしゃの茶髪とあからさまに酔っている赤い瞳。その瞳と服ぐらい赤い顔のメイコ。メイコほどではないが白い肌が少々赤く染まり、眠そうな青い瞳で桃色の長髪をひとくくりにしたこの部屋の主、ルカ。大きな黒いリボンで結ばれたかなり長い銀髪に、『人生諦めた』感漂う赤い瞳で、三人の中で一番酔っているように見えるハク。
 とある日の夜中、その三人がルカの広い家で『人生について語る会』をしていたのであった。


「でね? カイトがさぁ、全然家事やってくんなくてさー。草食系の取り柄ってそんぐらいなのにさー。いやアイツには金あるけど。ん、でだからあー、これなら結婚しない方がよかったかなって」
「私は結婚してないからわからないけど……いいじゃないの別に。だいたい結婚したいのにできない人だっているんだから」
「いや、まあそうなんだけど。てかルカはホントモテモテだよね〜。早く彼氏つくれば? スタイルもいいし、顔もいいし、頭もいいし。おまけに金持ちときたもんだ。いいねぇ勝ち組は」
「だから違うって言ってるじゃない。ねえハクちゃん? ……あら、どうしたの?」

 メイコは馬鹿デカい酒瓶でそのままぐびっと飲み、ルカは高級ワインの入ったグラスを上品に持ちながら、それぞれぐだぐだと語り続け。
 さっきから一言も喋らないハクに気が付き、ルカが顔を覗き込んだ。

「う〜。なんやかんら言ってますけど結局私よか全然上じゃないれすか〜……もう私なんてほんっと失敗続きなんれすよぉ。あーやらやら」

 テーブルに顔をつっぷしてそっぽを向くハク。だいぶ呂律もまわっていなく、相当な量の酒を飲んだことがうかがえる。

「そうかしら? 結構ハクちゃん恵まれてる方よー。だって有名大学受かってるし。それに幼稚園から高校まで、超お嬢様有名私立でしょ? すごいわよ〜」
「別に私入りらかったわけじゃ……親が勝手に決めれ……」

 慰めようとするルカに、溜息で返すハク。それにメイコが少々いたずらっぽく笑いかける。 

「でも入れたんだから頭良いじゃん。それにさっスタイルいいしっ!」
「ぎゃっひゃっめめメイコさぁんっ!?」

 急にハクの胸を揉んだメイコに慌ててハクは離れようとし、はずみで椅子からひっくり返り、そのついでに色々なもの(酒や瓶やグラスやボトルや酒)を落としまくる。盛大な音をたてて大惨事だろうかを巻き起こしたハクは、すでに真っ赤な顔をさらに赤くし、瞳を潤ませた。

「やっぱり私ダメなんれすおぉ〜……」
「そ、そんな、ゴメンゴメン、泣くなハク! あたしが悪かった!」

 泣きだしたハクを見て、困惑でおろおろするメイコに、ルカは「ホントにね」と少し笑いながら小声で呟き。

「まあまあ、まだお酒はたっくさんあるから! ほらハクちゃん、飲みましょう?」
「は、はいぃ……」

 にこっとするルカに、ハクは何度も頷いた。




なんだこれ。
とりあえずこの三人はお酒仲間かなー、と思い書いてしまいましたー。
メイコはもう馬鹿ですよね。ルカは結構お酒に強い。で、ハクはまあ。

なんか夢、書きたい。でも自分の夢はなんか恥ずかしい。だからみんなリクエストしてくれ。