二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【稲妻11・ボカロ】翡翠の波紋【短編集】【リク求む】 ( No.172 )
日時: 2010/08/19 23:40
名前: 氷橙風 ◆aeqBHN6isk (ID: yjS9W/Zh)

+*馬鹿な恋で何が悪い(大好きでもいいでしょう!)*+


 校舎からでると、ちょっと空模様が不安定みたいだった。灰色のブ厚そうな雲が一面に広がって太陽を隠している。
 自分は帰宅部だからいいけど、外でやる部活の人とか雨になったら大変だよねー……

 そんなことを思いながらのったりと坂道をくだっていく。
 だいたい友達は部活に入ってるし(帰宅部も部活だけど)、一人で帰る時の方が多い。それでも、考え事を静かにできるから一人は嫌いではない。だから、なるべく早く家に着かないようにゆっくりと歩く。……それに、大嫌いな数学の宿題をやるという最大の絶望を忘れていたい。

 はあ、と溜息をつくと、聞き慣れた源田の声が聞こえた。グラウンドだ。ということは今はサッカーの練習でもしてんのかな。
 そうそう、サッカー部も外でやる部活だよね……サッカー部……

「あ、不動」

 げっ何を自分は言ってるんだ。まさか声に出るとは。
 ……そうだ、不動もサッカー部だった。アイツも……。自分の、大好きな不動も。

 数秒間眼を閉じて思考を静かにし、考えてみた。

「……自分の思考は軽々しいもんだなあ」

 見つからなければ、大丈夫だよね?



 グラウンドを囲むフェンスに手をかける。木々で覆われているし、見つかることはない、はず。あんま仲良くない五条とかさっきーとかに話しかけられたら恥ずかしすぎて死ぬ自信が満タンだけど。

「やっぱ、凄いな不動はー……自分と違って」

 どうやら彼らは練習ゲームをしているようで。きれーに点を入れた不動は、運動駄目駄目な自分にとって、凄く憧れる存在。……そして、初恋の相手。
 なんでだろー。恋愛経験とか全然ないし、手が触れるだけでも硬直するような自分なのに、よりによってあんな狼野郎に恋をするとは……。忍にも『馬鹿じゃないの來紗』って言われたし。まったくそのとおりだよ忍。

 ってか、自分いつまでここにいる気だ。まさかアイツらの部活が終わるまで隠れてる気か自分っ……!
 自分の頭を一発殴りたくなったがそれはさすがにやめ、この大馬鹿な思考回路に逆らわず、身体に覗き見を続行させることにした。

 ちょっと生温かい風が自分の肩までのいつ見ても実に日本人らしい黒髪をなびかせる。

「大丈夫かな、アイツら」

 ……本気で怪しい天気なんですが。一応、神様に祈ってみるか。暇だし。


**


「おい佐和、なにしてんだよこんなとこで」
「あい……ふぁい……。……はいぃ?!!」

 なんだか今、一番聞きたいと思っていて聞きたくないと思っていた声と、それに対する真剣にヤバい恥ずかしい返答をしてしまったような気がして本能的に飛び起きると、
 目の前は不動の顔でした。

「……えーと……あの、状況をいまいち理解できないのですが」
「何言ってんだ、お前ここで幸せそうに寝てたんだぞ。なんでこんなとこに」

 呆れた顔でそう言う不動。
 ああそうですか寝ていたのですか。へえ。覗き見をしたはいいがあまりの暇さに呑気に寝てしまったと。で、それをアンタが発見したと。で、寝顔を見られた、と。
 ……今すぐ頭をコンクリートの壁に打ちつけたい。

「いやーちょっと追われてて。隠れてたもんで」
「はあっ? あ、おい待てよ」

 頭を壁に打ちつけるという行為は無理なんで、とりあえずここから逃げることにした。不動の顔見てるとなんか心臓が無駄に動くし。
 自分でもくだらないと思う適当な言い訳をして、そそくさとその場を立ち去る。寝起きだから足はふらつくけど。そしたら、なんか頬に珍しい感触を感じた。
 数秒考える。すぐに答えはでた。

「ふふふふふふ不動ッ!?」

 えっと今、確実に自分の頬さわってたよね? え? え!?
 自分でも顔が熱いと感じる。あー、きっとトマトみたいに真っ赤だろう。どうしようどうしようどうしよう。
 理解できない不動の行動について脳内が緊急会議を繰り広げたり恥ずかしさで熱湯風呂に入ったような気分になったり、凄まじい心内環境の自分とは違い、不動は素っ気なく言葉を返した。

「なんかゴミついてたぞ。もう取れたけど」
「……あ、そう、そりゃどうも」

 ……いやいや、別にやましいこと考えてないし、うんまあそのぐらいのことかなとは思ってましたよ? うん。
 緊急会議は過去最短記録ぐらいの早さで会議を終了し、熱湯風呂に落ちた自分の気持ちは逆に急速に冷めだした。
 あー、馬鹿だ馬鹿だ馬鹿だ。妙な期待を抱いてしまった自分が本当に恥ずかしい。あれぐらいで何トマト化してんだ。もーホントやだ……

 情けなくなり、不動の顔も見れずにそのまま退散する自分。そしたら、さ、

「あ……ま、待てよ佐和!」

 ちょっと焦ったようなアイツの声が聞こえて。ぴたっと自分の動きが止まる。

「あのさ、ずっと言いたかったんだけどさ」

 え? え? 何このセリフ。は? ちょ、待って? えーとこの流れって。
 自分の心臓の音が一回一回爆発音みたいな大きさになっている。また顔が熱くなっているのも感じる。手足が妙に小刻みに震えて、え、え?

「な、何不動……」

 アイツのエメラルドみたいな瞳に、青がかった揺れる自分の瞳が映る。本当にバクバクして、何も考えられない。

「あのさ、」

 アイツはちょっとうつむいて一回言葉を切って、



「……制服のボタン外れてるぞ」
「は」

 ……は。は。は? はあ!?
 時間が止まった気がした。熱かった自分の顔というか身体が、今度は違う意味でどんどんマグマのように熱くなる。手足の小刻みな震えは止まり、握りしめた拳だけがプルプルとなにかを堪えて震える。

 期待、させんな、

「馬鹿野郎っ!!!」


 自分はアンタのこと、大好きなのに、さ。




終了っていう。

とりあえず全力でお詫びします。本当に申し訳ございませんでした。真剣に自分でも後悔しています。
まず両想いの描写がない。いえ入れたような気もするんです。いったん言葉をちょっとうつむいて切ったのは、多分ホントは告白しようとしてたってことですよ多分☆(タヒねタヒね
そして帰宅部扱い。烈人様を。なんてことでしょう。
キャラが崩壊した気がする。毎度のことですが。
甘々じゃない。タヒね俺。タヒね作者。

ほっ本当にっ申し訳ございませんでした! どうかお許しください。縁切らないでください。
ままままたリクされてください。だってネタg(黙れ失せろks

それではっ駄駄駄駄駄駄文でゴメンなさいでしたっ!