二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【稲妻・ボカロ】翡翠の波紋【気まぐれ短編集】 ( No.22 )
日時: 2010/07/13 06:17
名前: 氷橙風 ◆aeqBHN6isk (ID: yjS9W/Zh)
参照: チッ、また明日から6時間授業か……

+*思い出が、純白の雪につつまれる*+


「あれ……」

駅から出ると、いつのまにか雪が降り始めていた。
雲に覆われた灰色の空。でも、そこから生まれる雪は、見とれてしまうくらい真っ白で。
けれど、すぐに溶けてしまう、儚いもので。

「……傘、持ってないけど、大丈夫だよね」

マフラーもあるし。寒くなんかないや。
そもそも僕は雪国で生まれ育ったんだから。
——雪国だったから、大切なものも失ったけど。

ううん、と吹雪は首を振ると、ギュッとマフラーを握りしめた。

「早く帰ろっと。今日はゆっくり家で雪を見るんだ」

吹雪は顔をあげ、わくわくする気持ちをおさえながら、家に向かって走り出した。


**


がちゃり。

ドアの鍵を、荷物でいっぱいの手をなんとか使って開ける。
そして暖かい家に入ろうとし——

「あ、郵便受け見なきゃ」

右手はドアノブ。
左手は郵便受けのとって。
腕にはたくさんの袋。

という何とも奇妙な体勢のまま、吹雪は、雪がうっすら積もっている小さい郵便受けの中を覗き込んだ。

「……!」

探る吹雪の眼が、派手な色のチラシに混じっている、可愛らしい封筒の上で止まった。


**


『吹雪 士郎君へ

元気? 私は元気だよ。そっちの暮らしはどんな感じ?』

封筒の中身は、これまた可愛らしい丸っこい字で、丁寧に便箋に書かれた手紙で。
吹雪は最初の文で、この手紙の書き主がすぐに頭に思い浮かび。
なんともいえない気持ちで、けれど微笑みながら、手紙の続きをまた読み始めた。

『士郎君が行っちゃってから、何ヶ月ぐらい経つのかな。
あの時は寂しくて、泣いちゃったけど、でも、今はみんなと楽しくやってるよ。

もうそろそろそっちでも雪が降る頃かな? こっちでは一年中降ってるけどね。
士郎君が私達のこと忘れちゃったら嫌だから、雪を見たら思い出してくれるといいなあ、……なんてね。

いろいろ士郎君に言いたいことあったけど、いざ書くとなると、よくわかんなくなってきちゃった。
だから、このへんで終わりにするね。

またお手紙だすよ。絶対。
だから、よければお返事くれると嬉しいな。

                  園雪 沙良より』


途中から、彼女——沙良の声で、手紙の文面は吹雪の頭の中に入ってきた。

園雪 沙良。
前、白恋中で、いつも一緒にいた女の子だ。

ドジで勉強もできなかった娘だったけど、あの輝く笑顔に、何度も励まされた。
——今、窓の外で降る雪のように、綺麗で、汚れがなかった笑顔——。

吹雪はゆっくり瞬きすると、立ち上がり、便箋とペンを手にして、また椅子に座りなおした。


久しぶりに見る、優しい雪が、彼女の思い出も蘇らせる————。

吹雪は少し寂しげな眼で窓の外の白い風景を数秒見て、ペンを手に持った。


(簡単につかめる雪のように、君が近くにいればいいのに)





はいとりあえず全力で土下座ぁあぁぁぁあああああ!!!

なんだこれ!! ちょっ、マジでなんですか一体^p^
俺一回逝ってくるね(((待て待て待て

自己設定極まりないじゃないですかオイオイオイ。
もうホントダメだ俺。

いやー、すいませんでした。
沙良ちゃんは私のオリキャラです。
可愛いんだよ((何言ってんだよ


それでは〜!