二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【稲妻11・ボカロ】翡翠の波紋【カエル様リク完成】 ( No.240 )
日時: 2010/08/25 20:52
名前: 氷橙風 ◆aeqBHN6isk (ID: yjS9W/Zh)

+*お前の笑顔が(なんだか遠く感じられた。)*+
※ふふ腐じゃないです多分腐じゃないです多分。自重はします。しますったら!


「豪炎寺ー! 早く来いよ!」

 そう言ってあいつ——円堂はにこっと笑いながら手を大きく振った。いつもの笑顔。何度も俺を励ましてくれた大切な笑顔。——……でもあの笑顔が、俺だけに向けられたらいいのに。独り占めできたら。
 そんな浅ましい考えを、首を横に振って叩き落とし、急いであいつの元へ行く。まだみんなはいないようだ。

「……走るの、速くなったな」

 すると俺の脚に視線を向けて。驚いたように言う円堂の頭を、ぽん、と軽く叩いてやった。

「そりゃあ、毎日特訓したからな」
「そうだよな! みんな頑張ってるんだなー」

 俺も頑張らなきゃ、と拳を握りしめる円堂。
 お前はもう充分頑張ってるっていうのに。何を言うんだ。……身体を壊したらどうする気だよ。承知しないぞ俺が。

「——大丈夫、無理な特訓はしないからさ」
「えっ?」

 こいつは心を見透かす技まで持ってるのか。
 俺を心配させないように、笑顔を無理につくったであろう円堂が少し怖くなった。考えてること全部知られたら卒倒する。

「あ、みんな来たみたいだな! おーい!」

 そうしたら円堂は、俺の向こう側にさっきと同じように大きく手を振る。
 ……もう少し、こいつと二人でいたかったのに。
 ああ駄目だ駄目だ、なんでこんなことしか考えられないんだろう。練習に集中しなければ。

 俺のことをおいて——本人はそんな気はないだろうが——走り出していく円堂の後ろ姿が、少し遠く感じられた。




自重はしました。したんですよはい! 自重の結果です。

シリアス風味です。まあGoさんも色々思ってるんですよ……あーあ円堂ハーレム! だが円堂の唇を奪うのは風丸さんだ(黙れ☆
あへへーゴメンね海刀! BL掲示板だったらもっと色々と甘くしたのに……これが限界ですよ多分!

さーて次はソラのリクか。明日になる可能性大ですな。