二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【稲妻11・ボカロ】毒砂糖【空梨逢様・ルナ様リク完成】 ( No.285 )
日時: 2010/08/31 10:09
名前: 氷橙風 ◆aeqBHN6isk (ID: yjS9W/Zh)

+*赤い煌きはどこに?(そこにあって欲しいんです、)*+


「あれ、つき、指輪つけてないのか?」

 ティーポットとカップ、その他もろもろを持ってきてわりと小さいテーブルに丁寧な手つきで置くと、ふかふかのソファに腰を下ろした源田。
 執事のくせに態度悪い。……といっても、私が強要したことだけど。それでいて「ちゃんとしてよ」とか言う私って、なんなんだろう。
 ……じゃなくて、えっとなんだっけ。

「あ、ホントだ。つけ忘れたんだわ」

 自分の白い手袋をはめた指に、いつもあるはずの赤い輝きが見当たらない。どこに置いたっけ、と部屋を見回す。無駄に広いから探し物の時は困るのよねー……いや、全部メイドさん達がやってくれたりするんだけど。

「お、ここにあったぞ。ほら」

 すると源田はわざわざ立ち上がって部屋の中にあるコンパクトなドレッサーの前まで行くと、指で何かをつまんで私の方に見せる。
 よく見えないけどまあ話の流れ的に指輪よね。そういえばあそこに置いた気が。源田ごくろうさん。

 はい、と言って私の掌にいつものように丁寧に——指輪だから当たり前だけど——置くと、またソファに座りなおしてカップを手にとる。
 ……なんか、物足りない。

「源田、これだけ?」
「これだけって何が?」

 呑気そうにカップを一度口から離すと、呑気そうな灰色の瞳でこっちを見る。
 うう、そういう目で見られたらなんかドキドキ……って、なななにを私は考えてるのかしら。

「だからぁー」

 クエスチョンマークを頭に浮かべたような源田に向けて言葉を出す。
でもなんてつなげばいいんだろう。どうしよう、言葉が思いつかない。そもそも私のこんなむちゃくちゃな願望なんてダメだよね。
 相変わらず「?」な源田は私が続きを言うのを期待して……いないような目で待っている。えっと、えーと。

「そ、そのね?」
「うん、何?」

 やっぱり言うのは無理だあー。……じゃ、じゃあ、言わなくても、いいよね? わかんなかったら、それでいいし。
 ひそかに深く深呼吸をして、だんだん高鳴る胸をおさえて。源田の手をこじ開けて無理矢理指輪を握らせると、左手を源田に向ける。

「はい!」
「……はあ?」

 意味不明、という気持ちが全面にでてる源田。あー、そうだよねそうだよね。伝わるわけ、ないか。それなら別に——……

「よくわかんないけどさあ、」

 けらけらとした明るい声が聞こえて、俯いていた顔をあげる。もう力を入れてなかった左手を掴むと、にこっとあの笑顔を浮かべて、
 私の薬指に指輪をはめた。

「どーゆー遊び? これ」

 きっと今私は、かああっと顔が熱くなってるんだろう。それに比べて源田はホント呑気。呑気で、ああもうバッカみたい!

 ——遊びなんかじゃないし、


 とか、言えるわけないでしょ!




書いてる時とても楽しかったです。姫パロっていいですね! にょたっていいですね!

まあ意味がわからなかったら佐久間と同じくそれで大丈夫です。これは私の妄想が駄文の塊で具現化されたものですからむちゃくちゃなんですよホント!
きっと源田だって恥ずかしかったんです。でもやっぱりそこは身分の差だからどうせ遊びだとか自分に言い聞かせたんです。ああああ妄想って楽しいな!

本当すいませんでした。反省? しても私は成長しないんで(タヒね
それでは色々とリク書かなくては。