二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【気まぐれ短編集】翡翠の波紋【稲妻・ボカロとか】 ( No.3 )
日時: 2010/07/11 15:00
名前: 氷橙風 ◆aeqBHN6isk (ID: yjS9W/Zh)
参照: 今テンションなんか高い。

+*闇夜に溶け込む鬼ごっこ*+


カツン。
カツン。

これは自分の足音で、それ以外のなにものでもない。
だって、そうじゃなかったら、なぜずっと聞こえてくる?


————今は夜中。

弱々しい街灯の光は、虚しく闇に呑み込まれるばかり。
足元がほんの少し明るくなるだけで、
自分のどこかに潜む不安と恐怖を、失くしてくれることなどできない。

それでも、何も見えない暗闇の中でも、何かを感じる。
その正体など本当はわかっている。
しかし、認めたくない。

確かめるためには、後ろを振り向けばいい。
けど、そうしたら、全てが壊れてしまいそうな錯覚に陥る。

嫌だ、嫌だ嫌だ……

そう思っても、“何か”は消えそうにない。
それどころか、ますます強く感じる。

————視線。

突き刺す、というわけではない。
むしろ自分にまとわりついてくるようなものだ。

無数に伸びる何本もの腕が、自分に絡みつく——

そんな想像が頭をよぎる。
それを必死にかき消すと、足を速めた。

——もう少し、もう少しで家に着く。

大丈夫大丈夫。
そう、何回も繰り返してみる。
けれど不安は消えない。

震える手足。
汗ばむ手をギュッとにぎると、

————家だ!

絶望が希望に変わる。

走り出そうとした、


その時。

「?!!」

綺麗な銀髪の一部がハラリ、と落ち、橙色の瞳に驚愕のいろが浮かぶ。

闇の中で、キラリと一筋の光が一瞬見え、その光は、彼の脇腹に————





闇夜に紛れ、鮮血が飛び散った。





いや……
終わりですけど。なにか?
オチ?食いましたけどなにか?(((

誰とか言うな。
多分こういうの増えるから。
設定とかバリバリ無視のやつ増えるから。

それじゃあ!