二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【稲妻11・ボカロ】毒砂糖【春風様リク完成】 ( No.304 )
- 日時: 2010/09/01 22:03
- 名前: 氷橙風 ◆aeqBHN6isk (ID: yjS9W/Zh)
+*消滅塗抹夢想郷*+
「消えちゃえばいいのに」
またでた。まあ慣れてるし別にどうでもいいけど。
「よくわかんないね」
花柄のカップに少しだけ残った透き通った紅茶を、何が面白いのか知んないけどずっと薄暗い青い瞳で見つめて、無表情無感情でぽつりぽつりと意味不明な言葉を洩らす。
ああ、紅茶を見ているかなんてただの俺の憶測だけど。でもだとしたらどこを見てるんだよこいつ。夢の国か?
「どうせ消えるのに」
意味なんてわかりはしない。こいつだってわかっているのか定かではない。俺が知ることじゃないけど。
でもまあ彼女がここ最近、突然意味不明な俗にいう中二病らしき発言をするようになってきたのは事実だ。最初は驚いたけど、数分後にもとの彼女に戻ったりして、それに自殺とかしそうな感じでもなかったから放っておいた。無視っていうか。それでも彼女にはなんの支障もないらしいから別にいいだろ。
「意味わからない」
それはお前、という言葉が喉まででかかったがなんとか我慢した。言ったところでこいつは反応しないだろうけど。
それにしても本当に無表情。悲しいとかそういうのすら見当たらない。冷静な女戦士ーとかいわれてるけど、あんなん自分の脆いところを見せたくなくて必死に女王ぶってるだけ。そんなあいつがこういう表情できるなんて不思議だなーって思って。
「まっしろにしちゃう? まっくろにしちゃう?」
……彼女がこうなったのはキャプテンの俺に責任があるのか。んなわけあるか。こんなことにまで責任なんてもてるわけねーだろ。勝手にこいつがおかしくなりました、はいおしまい。
あーあ、俺が退屈そうでお前を見下してることが丸わかりなこの表情もお前には視えていないんだろうなあ。何を見てるんだよ。
「セカイって、」
そしたら近くにあった小さいメモ帳に近くにあったシャーペンですらすらと文字を書きだした。綺麗な字だなーとこれには感嘆する。
「こんな簡単に消えるのかな」
んで近くにあった消しゴムで書いた文字——“世界”を消して。もともと薄く書かれてたからすぐに真っ白になった。
あれ、まっしろってこれのことか。で、だから何。
「セカイって、」
また同じ台詞かよ。今度は何をやるんですかー。
もう呆れとかそんなのどうでもよくて、退屈だったから彼女がやることに全力で視線を注ぐ。注いだところで俺には理解できないが。……まあこの部屋からでていけばいいことだけどな。
「こんな簡単に塗り潰せるのかな」
シャーペンで書いた“世界”をまたシャーペンでぐるぐると囲む。次第にどんどん“世界”を巻き込んで、数秒経たないうちに“世界”は真っ黒になった。
あれ、まっくろってこれのことか。で、それで何? いや、これは彼女のよくわかんない多分逝っちゃってる頭の中の世界のことなんだから理解できないししたくないが。してたら俺も逝っちゃってるじゃねえか。
「ユメ、」
夢? はい? 何が? 世界を真っ白にしたり真っ黒にすることが?
椅子から立ち上がる彼女は真っ黒な小さい紙を折りたたんでゴミ箱にあっさり捨てると部屋のドアのところに行く。……きっと次にこの部屋に入ってきた時はまた怯えた気丈皮かぶり女王様に戻ってるんだろうなあ。
「世界って脆いね」
そうハッキリと大きな声で呟くと——あれこの表現変? でも確かにあれは呟きだ間違いなく——ドアを無気力な手で開ける。
さて俺は何しよっかな、とすでに思考は彼女のことではなく次のことに移っていた。
「人間も」
まだ行ってなかったのかよ、とどこから生まれてきたのかイラつきながらあいつの方を見た。見たくなかったけど見てしまった。
そしたら驚くべきことが起きていた。
愁嘆とか嘲笑とか憎悪とか自責とかとにかくぐちゃぐちゃに混ざった感情がその瞳に映しだされていた。いつもの無感情じゃなくて。それで、
なぜだか知らんけど俺の方を絶対に見ていた。ドアが閉まって一瞬しか見えなかったけど絶対。ああでもやっぱ多分にしとこうか。
……意味不明、
もとに戻ったあいつにこんなこといきなり投げかけてもきっときょとんとしてから逆ギレするんだろうなあ。
まあ、どうでもいいか。
+
自分でもよくわからんというかなんというか……
とにかく時期はイプシロンが破壊活動してる頃っぽいです。エイリア崩壊してません。
なんか突発的に書きたくなって^p^ テンションおかしいです今^p^
誰か解釈を言ってください。頼みます。一応自分でも考えながらやったんですけど「時々おかしくなるあの人と呆れて嘲笑ってるあの人」を書きたかっただけですからクソですよもう^p^
「彼女」の心理は多分タイトルです。よくわかんないですけど。あと「人間も」とその時の視線に込めたつもりです。多分。
夜のテンションってやですね。さて、もう寝なきゃ。