二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【稲妻・ボカロ】翡翠の波紋【気まぐれ短編集】 ( No.33 )
- 日時: 2010/07/15 18:12
- 名前: 氷橙風 ◆aeqBHN6isk (ID: yjS9W/Zh)
- 参照: 実話的な感じ。ボカロのキャラで。
+*渦を巻く、そして君に伝えたい*+
「——……え?」
ミクから、ポツリ、と呟かれたその言葉を聞いた時、私はなんともいえない気持ち——いろんな感情が混ざり合ったことを、覚えている。
巡音ルカ。
勉強もできて、運動神経も抜群で、リーダーシップがとれる人で、そしてなにより性格が良くて、いつもみんなを笑顔にさせていた。
その彼女が、親の仕事の都合で——
1学期が終われば、転校するらしい。
行先はフランス。彼女らしい素敵なところで、そしてとってもとっても遠いところだと、まず思った。
ルカとは、あまり付き合いはなかった。
馬鹿な私は、一部の人と仲が良いだけで、彼女のような人気者とは全然違ったから。それでも、ルカは良い人だってこと、私も彼女に笑顔にさせられる人の中の一人だということ、知っていた。
学校から正式に発表された時、ルカと仲が良かったミク達が泣いていて、でも自分は涙が出なかった。それが妙に嫌だった。
そりゃあ、泣いていない人はたくさんいたけど、ルカへの思いはこんなものだったの? って。
ううん、心の奥底ではわかっている。
結局彼女がいなくなっても、最初の数週間——いや、数日かもしれない。私の生活に変化が起こるのはそれくらいで、すぐに私はまた仲の良い友達と気楽に過ごすだろう。そういうことを。
それが嫌で嫌で、辛かった。どうして? どうして私は、そんなことしか思えないの? ……答えはでない。
ああ、それでも。私の中にこういう感情があることは、ハッキリ言えるよ。
“悲しい”
6年間一緒に過ごしてきた人がいなくなるのは、例え一瞬の気持ちだとしても、悲しいの。
けどそんなこと、言ったってしょうがないから————。
明日で1学期が終わる。そして2学期からはもう、彼女はいない。
だからね、伝えたい。
“今までありがとう”
“向こうでも、みんなを笑顔にさせてね”
渦巻く感情の中で、私は、その言葉を手紙に記した。
+
参照に書いてある通り実話です。
まあルカ姉さんの役はそんな天才じゃなくて、でも、人を笑顔にさせる人気者だったってことは、一緒です。
明日は終業式、彼女に会える最後の日です。
だから、手紙には書けなかったこの思いを、ここでぶちまけちゃいました。ゴメンなさい。
こういう状況、みなさんはありませんか? それほど仲良かったわけじゃないけど、別れるのは寂しい……みたいな。
無いですね。
まあ本当にすみませんでした><
P.S 語り手はリンちゃん。