二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【稲妻11・ボカロ】毒砂糖【リクすと!】 ( No.383 )
- 日時: 2010/09/19 14:21
- 名前: 氷橙風 ◆aeqBHN6isk (ID: yjS9W/Zh)
+*いたずらっ子と泣き虫少年*+
※ディアムの口調おかしいかもしれませんゴメンなさい
「りゅうじーっ何読んでんだよ」
フローリングの床にちょこんと座り、ブ厚い本の細かい字を一生懸命に目で追っているリュウジ。柔らかい若草色のポニーテールを揺らして、自分の名前を呼ぶ声の方に振り向く。
「あ、ひろむ。これね、ことわざの本」
きらきらとした笑顔で大夢に答えるリュウジは、重たい本を手に取って見せる。不思議そうな顔をする大夢。
まあ当然だろう、まだ五歳そこらである大夢にとって、その「諺」が何なのかよくわからないし、そのよくわからないものを同じ五歳児のリュウジが楽しそうに読んでいるのだから。
「……おもしろいか? これ」
「うんとっても! ……あ、あんまり、わかんないけど。でも見てるだけでおもしろい、し」
まじまじと、彼にとっては意味不明な文字の連なりを〝読む〟のではなく〝見て〟、目線を逸らさぬまま呟くようにリュウジに聞く。うん、と自信気に大きく頷いてからもごもごと言葉を濁す目の前の小さな男の子を見て、大夢の中に少々のいたずらっ気が生まれた。
「じゃあ今からこれぼくの」
「えっ」
子供同士とはいえ結構力の差があり、リュウジの細い手から簡単に諺辞典をもぎとると、にっと笑う。すると、リュウジは何も言葉が生まれず、数回瞬きだけをし。……黒い瞳に、透明の粒を浮かばせた。
「やだ、返して! ぼくのだもん!」
「どうせりゅうじはわかってないんだろーぼくならわかるし」
「う、で、でも……」
勿論大夢もわかるわけないのだが、リュウジは図星を突かれて反撃の手を止めてしまう。しかし涙はどんどん大きくなる。
「泣き虫! 男のくせにー」
「な、泣き虫なんかじゃないもん……うう、」
さらに調子にのってからかう大夢。リュウジは涙ぐみながら細い声で可愛い反論をし、とうとう、
「うわああああああん」
大声で泣き出した。
その後二人が瞳子に怒られたのはいうまでもない。
+
あばーよくわかんないことに。
可愛い子供同士のけんかを書きたかったんです。ちっちゃい子のけんかって微笑ましい。うるさいですけど。
えと、こんなんでよろしかったでしょうか紅花様! よろしくないですよね! ゴメンなさい!
では、有難う御座いましたー。