二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

 黒白シンメトリカル ( No.546 )
日時: 2010/10/23 20:58
名前: 氷橙風 ◆aeqBHN6isk (ID: yjS9W/Zh)

+*黒白シンメトリカル*+


 好きで、
       きらいで、
   大好きで、
         大嫌いで、
 愛してて、

   愛してない。



「不動、あたしはいっつもそうなの」

 行儀悪く足を机に乗っけながら椅子に座って熱心に視線を本に向けている不動に、そう言ってみた。
 は、と視線を面倒くさそうにこちらに向ける。それは「どうでもいい」という感情が露わになっているものだった。でも別にそんなことは気にしない。不動があたしのことどうでもよくて、嫌いだというのはとっくのとうに知っているから。
 黙っていると、つまらなそうにまた視線を本に戻す。どんな内容なのかは知らないけど、字が多くてページをめくっただけで息が詰まりそうなものだ。不動はああいうのが好きなんだろうか。
 ——黙っていた理由。それは単純なもので、あたしが何て言えばいいのかわからなかったから。あたしは時々そうなる。どうしても不動に伝えたくて口に出すのに、そうしたら次の言葉が自分の中から忽然と姿を消しているのだ。適当な言葉をつなぎとしてだすこともできないまま、不動はすぐにあたしに興味を失くしてしまう。

 だけどそれでいいんだ。

       それじゃ嫌なんだ。
              あたしは不動のこと嫌いだから、

   不動のこと好きだもの、

 嫌いだよ?

      好きだよ?


「いっつも、いっつもそうなの、いつだって均等でどっちが本当なのかわからないの」

 返事はなかった。不動の方を見ると、顔をあげた様子はない。
 また同じことだろう、って思ってるんだろうか。その通り、同じことの繰り返し。あたしはきっと、自分の中の喧騒を追い出しているだけ。
 不動に、伝えたいのかもしれないけど。


 すき、

  
              きらい。


    *ごちゃまぜで均等な気持ちを、



わーい意味不明だね!

なんか「シンメトリカル」を使いたくて……! なぜかこうなっちゃって……! あ、左右対称みたいな意味です。
とりあえずしのふどのつもりだったり。あきおは無意識つんでれの延長線だったり。