二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【稲妻・ボカロ】翡翠の波紋【気まぐれ短編集】 ( No.56 )
日時: 2010/07/18 21:33
名前: 氷橙風 ◆aeqBHN6isk (ID: yjS9W/Zh)

+*暑いからこうするの*+


ミーンミーンミーン……
蝉の鳴き声が合唱をはじめ、暑さもますます激しくなる。その蒸し暑い部屋の中でバーンとレアンは寝っ転がっていた。

「クーラーつけたーい。ていうかダイヤモンドダストの部屋行けば涼しいかしらね」
「我慢しろよ。俺達炎のチームだろ!」
「関係ないわよ、あー、ハッキリ言ってアンタがいるから暑いのよ!」
「なんで!?」

なんだかよくわからない会話をつづける二人。おそらく暑さのせいで思考が変になっているのだろう。
レアンは自分の赤い髪を指先で弄びながらまた無意味な会話をはじめる。

「みんななんでいないのよー。コイツと二人きりとか絶対嫌だし。大体襲われるかもしれ「襲わねーよテメーみたいなぺたんこ」
「……ふーん殺されたいんだ、いいよ殺ってあげても」

レアンはすさまじい殺気をだすが呑気なバーンは気づかない。それにしても、殺気で3℃ほど温度が下がったのではないだろうか。

「フン、私もう行くからね! チューリップ野郎なんて暑さに蒸し殺されろバーカ!」
「……勝手に行けば、あ、逝けば」

レアンは立ち上がると捨て台詞らしきものを吐き、今度は返事をせずにそのままドアへと向かう。バーンはこれといった反応はない。

「……ホントに行っちゃうわよ」
「なんだよさっさと逝けアホ」

ドアノブに手をかけて、くるりと振り返るレアン。その青い眼は、なんとなく『何か言うことないの』と言っている。しかしそれにバーンは気づかない。ようするにバーンは呑気で鈍感なのである。

「もういいっ、アンタがその気ならね」
「はいはい……って、えっ?!」

適当に返事をしたバーンは、寝ようとしたのに自分の腕がもちあがっていることに気づき、2回ほど瞬きをしてようやく状況を理解したのか、腕を掴んでいるレアンの手を払い除けようとする。だが結構強い力で、彼女の手は離れない。

「アンタ馬鹿だから、ほっとけないし、連れてってあげるわよ」
「……意味わかんねーし」

互いにそっぽを向く二人は、どちらも顔がほんのり赤かった。
それはおそらく暑さのせいでは、ないだろう。


(アンタと一緒にいたいわけじゃないし)
(でもたまには許してやるよ)




逝ってきます。

すいませんでした……。レアンちゃん大丈夫かなキャラ崩壊してないかな。
もう本当に申し訳ございません。