二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【稲妻・ボカロ】翡翠の波紋【気まぐれ短編集】 ( No.58 )
- 日時: 2010/07/19 18:33
- 名前: 氷橙風 ◆aeqBHN6isk (ID: yjS9W/Zh)
+*僕の大好きなおねーさん*+
「カイト〜。いつまでも泣いてちゃ、おっきくなれないよ?」
「うっ、うっ、だってぇ……」
夕暮れの小さい公園で、ブランコに乗っている影が2つ。大きいものと、小さいもの。小さい方——カイトは、小刻みに肩を揺らしているようだった。
「ミクちゃん達も、別にカイトにいじわるしたかったわけじゃなくて、遊びたかったんだと思うよ?」
「で、でも……」
大きい方の影——メイコは、泣き続けるカイトの背中を優しくなでながら、じっとカイトの眼を見て諭すように言った。しかしカイトは首を横に小さく振る。
「み、ミクもリンも、レンも、僕のこと叩いてくるんだもん……」
「それは……そんな、泣くほど痛かったものなの? カイト」
「え、……わかんない」
ハッキリしないカイトの答えに、メイコは溜息をつくと、カイトの肩に手を置いた。とまどうカイト。彼女の方を見上げ、潤んだ青い瞳でメイコを不思議そうに見る。
「もしかしてカイト、また一人でいたんじゃない? きっとみんなは、カイトを呼びたくて叩いたんだと思うよ。軽く、ね」
「そう、なの……?」
「それはカイトが知ってることだよ」
そう、メイコが少し笑って言うと、カイトは考えるように下を向いた。そして、顔をあげたとき、もう彼は笑顔だった。
「そうだね。……えへへ、僕、また勘違いしちゃったみたい」
「わかればいいんだよ、次に活かせば」
「うん!」
ぱあっと向日葵のように顔が明るくなるカイト。メイコはそれを見て、嬉しそうだ。
「僕、メイコおねーさんのこと、大好き!」
「うん、あたしもだよ!」
メイコがカイトをぎゅっと抱きしめた。
夕日が、彼女達を静かに照らす。
(この泣き虫カイト)
(おねーさんがいるから大丈夫だもん)
+
この設定大好き^p^お姉さんメイコと子供カイト!! 大好きだー。
次、なんの話にするか……
あ、私今までイナイレのゲーム持ってなかったんですけど、今日ブリザードアマゾンで頼みました。これクリアしてから3買います。1は買う金がない。