二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【稲妻・ボカロ】翡翠の波紋【気まぐれ短編集】 ( No.81 )
- 日時: 2010/07/31 18:43
- 名前: 氷橙風 ◆aeqBHN6isk (ID: yjS9W/Zh)
+*交差する私のココロ*+
「ミークっ! なにしてるのっ?」
ほら。また貴女はやってきたね。
綺麗な桃色の髪を一つ結びにして。大きい青い瞳に、“好奇心”という光を見せて。お人形のように整った赤い唇が、可愛らしく動いて。
輝かしい笑顔を、うかべて。
ああルカ、私、貴女のことは好き。すごい大切な友達だと思ってるよ。でもね、嫌い。大っ嫌い。なんでだろう、好きなのに嫌い。おかしいよね。
貴女と違って何の才能もない私。友達は数人。クラスのアイドルの貴女とは、ね、全然違うでしょ?
それなのに、貴女は私と仲良くしてくれる。嬉しいの。それはとっても嬉しいの。
だけどどうしても、疑っちゃうんだ。貴女は、私のこと見下してて、情けで仲良くしてくれてるんじゃないかって。
ううん、わかってるよ、貴女と一緒にいて、そんな人じゃないことはわかってる。
けど、鏡を見ると、すぐに劣等感がうかぶ。みんなの輪の中心にいる貴女を見ると、自分との差に絶望する。
——……神様って、不公平だよね。
だから、私に貴女の世界がわからないように、貴女も私の世界は理解することはできないだろう。
なにもしなくても全てが手に入れられる貴女とは違い、毎日必死に生きている私達平民の世界なんて。
それはしょうがないことだと思ってるんだよ? 別に、貴女が悪いわけじゃない。
でもさ、どうしてもこう感じちゃうんだ。
いつもと変わらぬ笑顔で私に話しかけてくるたびに、
ほら、やっぱりわかってない。
って。
嫌だよ。友達を妬んで、怨んでいる私が。不平不満ばかり吐いている私が、嫌で嫌でたまらない。
なのに、表では嘘ばっかりついて。だって見て、貴女と今話している私の顔、嘘の笑顔なんだよ。嘘の感情。
笑ってたって、心の中では貴女を疎ましく思っていることだってあるんだよ。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。大っ嫌い。貴女も、自分も。
こんなみっともないこと考える自分なんて、消えてしまえばいい。
でも、こんなこと貴女には言えないよ。
……前、ちょっとだけ言いかけたことあるよね。その時、貴女は「そんなことないよお、だーいじょうぶだよ!」って、言ってたよね。
どうしてそんなに笑顔でいられるの? わかってないわかってない。私の苦しみなんてわかってない。
わかるはず、ないもんね。
いつか貴女と、どんな時でも心の底から笑いあえるようになりたい。
そんな私のかすかな望みは、今日も簡単に嘘に覆われる。
+
ほぼ実話? ここまで自己嫌悪には陥ってないけれども。
やだ、なんで私自分の小説愚痴に使ってんのかしらん。
ホントすいませんでした。
はたして私のリア友はルカが誰のことかわかるだろうか。