二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【REBORN】 影はやがて、笑い出す コメント大歓迎です♪ ( No.104 )
- 日時: 2010/10/25 20:46
- 名前: 浅葱 ◆jnintUZIrM (ID: m26sMeyj)
- 参照: http://PC変わったので名前も変えました。白柊です
#10 同盟
「安川真理……君、一体何なの?」
「さぁ……自分でも良く分からないよ、これは」
真理はそう言い溜息を着くと流石に唖然していた陶火に何かの粉を振りまいた。
そして陶火はその粉が僅かにかかったと同時にその場に崩れる様にして倒れる。
真理はそれを支え、陶火を担ぎながら雲雀をじっと見据えて、笑っていた。
「何か戦うの面倒になってきたから……手を組むよ、ボンゴレと」
「!!」
雲雀は一瞬驚いた表情をすると真理を見た。本意は知れないが、嘘を着いている様では無い。
どうやら、本当に情報を提供してくれるらしい。
……何でわざわざこのタイミングに、と言う心の中のツッコミはよそにとりあえず雲雀は笑っておいた。
「それで、沢田綱吉は? と言うより事情を説明してほしいんだけど……」
「その必要はねーぞ」
雲雀の後ろから声がした。後ろを見ると赤ん坊—リボーンがニヤッとお得意の笑みを見せていた。
そして書類—恐らく同盟書らしき物を雲雀に差し出す。……それには間違いなく同盟すると言う書き込みに了承のサインが書いてあった。
「まぁ、そう言う事……宜しくね」
真理はそう言い微妙に微笑んだ。恐らくその笑みの大半は含み、つまり含み笑いなのであろう。
まぁとにかくかくして真理と陶火はボンゴレの一員になった訳である。
……ちなみに真理本人からの説明によるとその時ツナは突然窓ガラスを割って下へと降りていった真理に唖然としていたらしい。
窓ガラスを割った理由はあくまで此処にいるリボーン、真理、陶火、雲雀、秦しか知らない為驚くのも無理は無い。と言うか実際に驚いている。
「近々新しくボンゴレファミリーに入った奴も含めてファミリー親睦会でもやるぞ」
リボーンはそう言い、全員をやや驚かせた後にまたニヤッと笑った。
……何か、ろくでも無い親睦会らしい。真理は周りの気配から何となくそれを知り苦笑する。
「んじゃ、俺はツナを起こしてから帰るぞ。親睦会は明日にでも開くから休んでおけ」
リボーンはそう言い足早に去って行く。それに続き雲雀と秦も去って行った。
真理は二人が去るのを見た後に陶火を再度担ぐ。
(……あぁ、疲れた)
首を回し凝っている事を確認すると真理は溜息を着く。戦いをするのもなかなか久しぶりだった。
しかもその上結局のところボンゴレと同盟を組んだ訳だし、これからさらに疲れそうだな……
真理は肩を竦め、呟いた。
「所詮、これは幻だから……」
そしてそれと同時に真理と陶火の新たな幕開けが今、開いたわけでもある。
第一章 終