二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【REBORN】 影はやがて、笑い出す ( No.66 )
日時: 2010/07/26 20:44
名前: 白柊 ◆aUgcx1Sc9Q (ID: COldU63y)
参照: http://何故か今回やってる曲はスラーが異様に多い。トロンボーンなのに。

#05 交渉決裂(陶華side)

……さっきから視線を感じて仕方が無い。
しかもそれを隠そうとしているのも分かっていて仕方が無い。
よりにもよって並盛中おろか不良界最強の雲雀恭弥に追われるなんてね。

真理ちゃんに任せれば良かったな……





……それにしても、あのアルコバレーノの力は厄介だな。

存在とも影とも呼べない力を扱っている。
炎とはまた違うし、何なんだ……一体。


「…………ねぇ」

ふと、止まってみる。すると気配も止まり殺気を隠す。
元よりの殺気が大きいだけに、その隠し方も尋常じゃない。

流石、最強の学生。
と言うかあの人は果たして中学生なのか?
バイク乗り回しているし高校生の方が正しい気がする。

「最強の方にしては珍しいね……尾行なんて」

後ろを振り向き、見えない姿に声をかける。
当然声をかけられた張本人は気付いているだろう。
恐らく武器であるトンファーを持ち臨戦状態だった。


…………何かある意味真理ちゃんより恐ろしいかも。

いや、互角かな。


「へぇ……気付いてたんだ」
「裏社会に少し馴染むと、殺気を感じやすいから」

出てきた雲雀恭弥は不敵な笑みを浮かべる。
勿論、強大な殺気付きで。

私は特に臆する事無く普通に話す。
最も言える事は本当に裏社会に居ると殺気を感じやすい。
影を持っているせいか、欲望の眼差しまで感じるけれど。

と言うか……トンファーを持っているからして明らかに戦うつもりじゃないこの人?
普通に考えて女子に向かってトンファー向けます?

……裏社会なら何でも有りの流儀が一番合ってそうな人だ。

「それで……簡単に言って、どうしました?」
「赤ん坊が君から情報を得たいって言ってたんだ。

ハッキリ言うよ……ボンゴレファミリーに来いってさ」

聞けば聞くほど恐ろしい人ですね、彼って。
咬み殺されるのはお断りですけど。
丁度炎の威力を試す機会ですしね。


「……お断りします」
「ふぅん……じゃあ、力づくでも連れて行く」



戦闘開始。
と、言わんばかりに雲雀恭弥はトンファーを構える。
炎まで出てきて、殺気をあらん限りに出していた。



「……その手の交渉は慣れてますよ?」



流石に咬み殺されるとかは無理なので、こちらも影を引き出す。

久しぶりに来る暗く冷たい感触……影。
それと共に暗い蒼色の炎を私は纏った。





さぁ、影と存在の殺し合いだ。