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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【REBORN】 影はやがて、笑い出す〜復活しました!〜 ( No.86 )
- 日時: 2010/10/17 20:35
- 名前: 浅葱 ◆jnintUZIrM (ID: m26sMeyj)
- 参照: http://PC変わったので名前も変えました。白柊です
#08 暴発 前編
カキィン、ガスッ、ドコッ……
尋常でなら有り得ない様な打撃音が夕焼け空の、裏門から木霊する。恐ろしい光景でもあった。
ちなみにその光景とは不良界一を謳われる雲雀恭弥に平然として戦う少女との光景。
しかもお互い笑みを交し合っている(含み笑いだけど)のだからますます恐ろしく見えた。
「面白いね。殺しても良い?」
過去に沢田綱吉に向けられた台詞。今度は笑みを浮かべたまま言われた台詞とは言え迫力は感じるものだ。
陶火は苦笑しつつ肩をすくめ戦闘を再開させた。
真理ちゃん、大丈夫かなぁ……まぁ平気だよね。
そう信じ改めて1年間離れていた親友を思う。1年と言う時は真理を変えた、と言う事を実感させられる。
一緒に居た頃に比べ格段に強くなっているし影の波動も強くなってる……けれど、自分だって負けている訳では無い。
陶火は自分にそう言い、影の波動をさらに強める。
「……さっさと君が気絶してくれないと、安川真理が死ぬかもよ?」
ぴくり。自分の中で何かが反応する気がした。
その反応を知ってか知らずか雲雀恭弥はにやりと笑う。陶火は見ていて何故か不快になってゆく。
雲雀の綺麗な肌に浮かび上がる上がった口角。しかし陶火にとっては不快感でしか無かった。
……真理ちゃんを、そんな風に言って良いとでも?
「言っとくけど君達の過去もしっかり知っているんだけど————————————」
ぴ と っ
「…………?」
雲雀が不意に陶火が風の様に飛んだのが見え、驚きに後ろを振り向く。
その瞬間、首筋に冷たい感触を感じた。
「いい加減にしないと……どっちが死ぬか知ってる?」
振り向いた先には陶火が黒色の刃を自分に向けている光景が雲雀の目に映った。
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