二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 鋼の錬金術師 〜天の獣達〜 ( No.14 )
日時: 2010/07/20 16:13
名前: ななしば (ID: xEijFxQE)

 part5「テロ発生!?」

  オレ達は今、計5回目の列車に乗っている。で、この辺にしては珍しくめちゃめちゃ混んでるし。
 「これからどこ行くんだよ。」
 当然の事(?)ながら、カイトもついてきた。
 「南部の大都市・アクルミゲル。暑さ対策しとかねーと、後で知らんぞ。」
 「その辺の事は心配無用。」
 「あっそ。」
 生意気な奴め。人がせっかく親切にしてやったのに…「ありがとう」位言えよ!

  そう言えば……
 さっきから気になるのが、何人もいる黒ずくめの男達。このクソ暑い中、
 よく平気だな〜。((そこ?


    すると


 「きゃあぁぁぁぁ!!!」

 と、数メートル先から悲鳴が上がった。

 「エド、アル。もしかして…。」
 「ああ。」
 「そのようだよ。」
 やりやがったな……黒ずくめのジジィ共!!

  人混みをかき分け、女性の指さす座席の下を覗く。

 「これは…?」
 「時限爆弾か何かか?」
 「「「ええ!?」」」

 どうする、どうするともめていると、
 「「ねえ!/なぁ!」」
 と、同時に声が上がった。
 「「!!?」」

  フィーナとカイトだった。
 「その爆弾処理……」
 「任せてって言いたいんでしょ?」
 ………図星らしい。
 「んじゃ、お前ら二人に任すな!」
 「頼んだよ!!」

 「「うん!」」
  心持、車両内のひとが減った気がする。


 ……と思ったら、テロリスト達だけ、別車両へ移動していた。
 …撤退準備か?

 「行かせねぇ…ぞっ!」
 両の掌を合わせ、槍を錬成した。男の一人が、度肝を抜いている。
 「錬金術!?しかも…陣無し錬成か!!!」
 「アル!そっちは任せた!」
 「オッケー!!」

 まずは一発!震え手で拳銃を持つ男を一突きにした。
 「がっ!!」
 「まだまだぁ!!!」
 もう一丁!
 「ぐぎぃ!」

  ちょっと視線を動かすと、アルが見えた。
 あっちも順調か。…さて、
 「次はお前だ!」
  しかし、こいつは一筋縄ではいかなそうだ。手の甲に、錬成陣が見えたのだ。
 (錬金術師!?)

 …予想は当たった。床から大量の針が突き出る。そいつは避けた。が…
 「兄さん!!」
 ガッ!!!!
 「うわあ!」
 もう一人の奴に、後頭部を思いっきり蹴られた。で、すぐにもう一発がくる。

 (くそっ……。)

 けど、次の瞬間。
 「ぐおっ!」
  そいつに蹴りを食らわす足があった。しかもその足、
  光を帯びている。

 「え……?」
 「お前は………。」
  そいつはただ一言、
 「セシル。」
 と呟いた。

*。*。*。*。*。*。*。*。*。*。*。*。
 「お前は…いいのか?」
 「ん?何が?」
 カイトは、じれったそうに言う。
 「力を使う事だよ!」
 フィーナは目をつりあげる。
 「いいの。それに、今はそれ言ってる場合じゃないでしょ!
 …にしても、やっぱり貴方も…なのね。」
 「……ああ。」

 「いくよ。」
 「ああ。」
 二人が爆弾に手をかざすと、フィーナの手は白、カイトの手は銀の光に包まれた。