二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 鋼の錬金術師 〜天の獣達〜 ( No.3 )
- 日時: 2010/07/16 18:56
- 名前: ななしば (ID: Wo9ombWP)
*第1章 新たな旅*
part1「白竜と錬金術師」
その少女・フィーナは、頼りなさげな足取りでホテルを出た。
「はぁ…あの二人と合流しなきゃ。」
ちなみに『あの二人』とは、旅の仲間であり、同じ「魔獣」のセシルとクレアだった。
フィーナはその青い瞳で、楽しそうに遊ぶ子供たちを見た。
(超のつく、平和な町ね。当たりなんだか、はずれなんだか。)
この言葉の意味を知るには、二日前まで遡る<さかのぼる>必要があった。
*。*。*。*。*。*。*。*。*。*。*。*。
『事件解決の依頼ぃぃ?』
セシルが顔をしかめると、クレアは「そ。」と言った。
『近くの村で、私が盗賊を追い払ったのよ。勿論剣で。』
『『ふむふむ。』』
『そしたら村長に、「この国は、軍にも手におえない様な事件が山積みで…。」て。』
その続きは、明らかだった。
『依頼…されちゃったのね。軍にじゃなく、どこぞの村長に。』
クレア、苦笑。
『ええ。それに、三人が別々の場所に行った方がいいって。』
『おいおい、勝手すぎるって、それぇ!なんでオレ達が…』
『セ・シ・ル。』
き、来た。泣く子も黙らす、クレア…様の「氷の微笑」。恐ろしい……
『とにかく、頼まれた以上は、ちゃんとやらなきゃ。ね、フィーナ。』
『は、はあ…。(震え気味)』
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てな訳でここに来たが、この通り、平和。
こうなると残るのは、虚しさだけ。
私って、ついてない……
とりあえずフィーナは、近くの店に入る事にした。
斜め前の席の方々が、非常に気になるのですが…。
「なあ、アル。これからどうする?」
そう言っているのは、小柄な少年。金髪を後ろで三つ編みにしていて、目が金色。黒い服に、赤いコートが、かなり目立つ。
「う〜ん。特にアテもないしねぇ。」
こう言ったのは、鎧の人。ゴツい見た目とは裏腹に、声はかなり穏やか。
(変わった人達だなぁ。)
すると外で、 ドンッ! と言う音がした。
銃声だ。
とたんに、目立つ二人は立ちあがる。
「あー、またか!行くぞ、アル!!」
「うん、兄さん!!!」
兄さん………?
フィーナは、気になったので後を付けてみる事にした。
<あとがき>
人が来ないっっ!!!ま、始めはそんなものか。
掛け持ち、頑張ります^^