二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 鋼の錬金術師 〜天の獣達〜 ( No.7 )
日時: 2010/07/17 11:10
名前: ななしば (ID: nFA1oz.j)

 part2「戦闘」

 フィーナが追いついた頃には、二人は敵の目の前にいた。
 「すげー数で群れてんな〜…て、Σお前は!!」
 「あ、やっと気付いた。」
 「君…店にいた子だよね。」
  その通り。
 少年は、フィーナを睨む。
 「ここ、危険だよ?」
 「死んでも責任、取らねーぞ。」
 兄(?)の言葉はひどく心外だったが、フィーナはニッコリ微笑んで「大丈夫。」と言った。


 ——あの程度の人間に、竜が殺される訳無いじゃん——


 「「なんか言った?/か?」」
 フィーナははっとした。
 「Σな、何でもっっ!!」
 「ま、いっか。行くぞ!!」
 

 
 「な、何だ、お前!!」
 男が銃を向けてきた。が、すかさず少年…エドは、左足で蹴りを入れる。
 弟のアルの方も、負けてはいない。すでに計100人近く倒してる。
 「よし、私も行くか!」
 ちなみに、女・おまけに子供と言う点で、多くの
 銃口が向いている。
 「不運だったね〜☆」
 フィーナはそう言うと、一人を殴る為、拳を突き出した。
 とたんに……。

    ドゴォォォォォン!!!

 凄い衝撃波が発生して、十数人吹き飛ばされた。
 「「ええええええええ——!!??」」
 「あ、あれ?」
 やった本人が、一番びっくりしている。気合いを
 入れすぎて、大量の力を放出したらしい。
 (やばー…。)

 すると、奴らの仲間がやってきた。
 「うわっ!増えた。」
 「しゃあねえ、やるか!!」
 「兄さん一人でね。」
 「∑えっ!?」
 エドは、しかめっつらで手を合わせ、それを地面に押しつけた。とたんに光が飛び散り、大量のトゲが
 突き出してきた。
 「何あれ!!」
 「錬金術だよ。」
 錬金術………?

 「あーもう、キリがねえ!!」
 「ホントね。」
 敵の数は、増え続けるばかり。
 「こうなったらあれ、やっちゃおうかな〜。」
 「え。(今度は何を…。)」

 フィーナは少し間をおいた後、祈るようにして手を合わせた。
 すると、手元に光が宿る。
 「あ、ありゃ魔法だぞ!」
 男の一人が叫ぶ。そう。フィーナは呪文を心で唱えて、魔法を使えるのである。
 「気付くの遅いよ。」


 
 「お前、すげえ奴なのな。」
 「え、え〜と…。」
 この二人に感心されても、ロクな事なさそう。
 「ねぇ、僕らと来ない?」
 「え??」

 二人は、「こいつがいれば、元の体に戻る方法を
 いち早く見つけられるかも。」と思ったらしい。
  一方フィーナは、仲間と早く合流できるかもと思ったのか、あっさり承諾した。
 
 「オレは、エドワード・エルリック。エドでいいぞ。」
 「僕は、弟のアルフォンス・エルリック。アルって呼んで。」

 「私はフィーナ!よろしくね。エド、アル!!」
 
 これが、長い旅路のスタート地点だった。