二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

イナズマイレブン 私と世界の仲間達 ( No.105 )
日時: 2010/08/25 14:09
名前: 薔薇結晶 (ID: w/o6P.S0)

第18話 「黒薔薇の暴走」


エドガーは”パラディンストライク”を無事完成させた。

ほっとしていたジュリアの脳裏に一筋の黒い閃光が走る。ジュリアはこの後の自体を一瞬で理解した。

ジュリア「ダメッ……ここはアンタが出てきていい所じゃないっっ!!出て行って!出て行ってよっ、カンナッッ!!」

突如おかしくなったキャプテンにチームは動揺する。

フィディオ「ジュリア!?」
チャンスウ「どうしたんです!?」
ジュリア「ああっ…っ、ダメ……もう、制御…でき、ない…っ!みん、な…ここか、ら、離れてぇっっ……!!!!」
サクラ「ジュリア!どういう事!!?ねぇ、ジュリアっ!!」
フィディオ「サクラ!ジュリアは離れろって言ってるんだ!早く、こっちへ!!」
サクラ「でもっ!!」
フィディオ「早くっ!!」



?「アンタの体って乗っ取りにくいのよねぇ、ホント。同じ薔薇を扱う者なのに、どうしてかしら。」
ジュリア「アンタの薔薇と私の薔薇とでは『種』としてる『感情』が全く違うからよ!私は『勇気』を『種』に咲かせてる。でも、アンタは…アンタが『種』にしてるのは『復讐』と『憎しみ』じゃない!だから花も黒いのよ!!カンナ!」
カンナ「そう。でも前から言ってるわよね、『アタシをコントロールできればアンタの薔薇は最大の美しさを手に入れられる』…って。ま、アンタにアタシをコントロールするなんて、一生かかっても無理でしょうけど。」
ジュリア「力を求めるだけの理由でみんなを傷つけないで!」
カンナ「だけぇ?力を求めるだけで十分じゃない。今回もアンタの負けよ、ジュリア。『黒薔薇発動』!」
ジュリア「やめてぇっ!!」


<<ブワアァッ>>

ジュリアは体を黒薔薇に呑まれた。
『薔薇の女王』を呑みこんだ黒薔薇は、暴走を始める。
どす黒く染まった緑の荊で選手をなぎ倒す。
黒い花弁で包み込む。
そして

   黒い閃光を放つ。



サクラ「嘘……アレが…ジュリア!?」
マーク「サクラ!後ろ!!」
サクラ「えっ…!?」
フィディオ「サクラァッ!!」

荊は標的にサクラを選ぶがフィディオが庇う。

サクラ「フィディオ!フィディオッ!!」


黒薔薇は力尽きるまで暴走した。
暴走するたびにジュリアの体を蝕んでいく。
ジュリアは黒薔薇の暴走を何より恐れた。
仲間を傷つけるのを————恐れた。
そして…カンナを、恐れた。


第18話 終わり