二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

イナズマイレブン 私と世界の仲間達 第2章突入! ( No.185 )
日時: 2010/09/01 13:07
名前: 薔薇結晶 (ID: AfTzDSaa)

第4話 「傷」


ジュリア「着替えてきた。」
サクラ「いいね〜、似合ってるよ!」

着替えてきた服装は、制服のような物だった。
白いシャツに、灰色のブレザー。赤のスカートに、赤いリボン。リボンの端には冠が刺繍してある。

ジュリア「何?これは。」
サクラ「リトル・クラウンの制服。あと少しでリトル・クラウンの第1期生はおしまいだから、世界サッカー協会からの贈り物なんだって。」
ジュリア「ふ〜ん…。でも、結構着心地いいよ。」
サクラ「もうすぐパーティー始まるの!ホールに集まって!」
ジュリア「了解!」


ジュリア「ごめんっ、遅れた!」
フィディオ「えっ、ジュリア!?」
ジュリア「あっ、1時間くらい前に帰って来たんだw」
マーク「wじゃないだろ、葬儀は?」
ジュリア「終わった。終わってすぐに帰って来た。」
全「おい。」
ジュリア「ま、いいじゃん?私はみんなといる方が楽しいんだから。」



会長「はじめまして。貴女がキャプテンのジュリアさんですね。」
ジュリア「はい、お初お目にかかります。ジュリア・クラウンです。」
会長「貴女も貴女のお父様もサッカーはお上手ですね。」
ジュリア「あ、ありがとうございます…。」

会長はどうやらジュリアの両親が死んだのを知らないらしい。



マーク「ジュリア。」
ジュリア「ん、何?」
マーク「お前、リトル・クラウン辞めたらどうするんだ?」
ジュリア「お母様の妹さんの所で3年くらいお世話になる事にした。」
マーク「そうか…。」
ジュリア「? どうかした?」
マーク「いや、何もない。」
ジュリア「????」

ジュリアは他人のことには敏感でも、自分のことには鈍感なのだ。

だから自分の事が好きな人がチームに何人いようがわかったものではない。


ジュリア「でも…。」
マーク「ジュリア?」
ジュリア「親を失うって、こんなに心にくるんだね。そりゃ、人によって感じ方は違うと思うけど、こんなに悲しいって事は、私がまだまだ子供で、弱いからかな…。」
マーク「そんな事はない。俺からすれば、お前は十分すぎるほど強い女子だよ。」
ジュリア「……ありがとう。大分軽くなったよ。」



第4話 終わり