二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

イナズマイレブン 私と世界の仲間達 9月8日までアンケート ( No.209 )
日時: 2010/09/05 20:48
名前: 薔薇結晶 (ID: vAHEHJN2)

第8話 「凍てついた薔薇」


<<ザック、ザック>>


マーク「ジュリア!おい、大丈夫か!!?」

ジュリアは気を失ったままだ。
小さな体は冷え切っていて、長い髪は毛先が凍っている。

マーク「こんな吹雪の中で傘も差さずに…、マフラーもせずに…。馬鹿かっ…。」

そんな吹雪の中をマークはジュリアを抱えて歩いているのだ。


マーク「!」

シャルソン邸が見えてきた。
門を潜り抜けて、ドアを叩く。いや、正確には蹴る、だろうか。

マーク「みんな!…いるんだったら、開けてくれっ…!」


その声は全員に聞こえていた。

サクラ「マークだわ!」
ディラン「マーク!今開けるよ!!」

<<ギイィィ…>>

全「!!」

マークの姿を見た、監督を含める全員がその光景に驚いた。当然だろう。

サクラ「ジュ、ジュリアッッ!!」
フィディオ「毛布だ!毛布を持ってきてくれ!」
ディラン「マーク…!」
マーク「心配、するな。俺は、なんとも、ない…。」

そう言うが、彼も完全に疲れ切っているようだった。

サクラ「どうして…こんなに冷え切ってるの?」
マーク「俺が発見した時は…もう、それ以上に冷え切ってたぞ…。髪も、凍っていた…。」
サクラ「そんな…、暖炉のそばで暖めてあげないと…。」



2時間が経過した。

マーク「どうだ…?」
サクラ「ん…、体温は大分戻ったよ…。」
フィディオ「そうか、良かったな。」

そんな時。

ジュリア「ん…。」
「「「あっ!」」」
サクラ「ジュリア…っ!」
ジュリア「サク…ラ…。」
フィディオ「監督!!ジュリアが!」
監督「ジュリア、大丈夫か。」
ジュリア「あ、はい…まぁ、大丈夫、です…。」
サクラ「良かった…!」
エドガー「Msジュリア…。」
「「「「ジュリア…。」」」」
「「「「「キャプテン…。」」」」」
ジュリア「でも、まだ『心の種』が凍ってる…。」
サクラ「何?」
ジュリア「私の薔薇の種。種が凍ってたら私はあまり活発には動いちゃいけないの。」
サクラ「そ、そうなの…。」
ジュリア「それで一回ぶっ倒れた事があってね。」


ジュリア「ねぇ、サクラ。」
サクラ「何?」

今は暖炉の前で2人っきり。他のメンバーは自室だ。

ジュリア「私をここまで運んでくれたの、誰?」
サクラ「マークだよ。」
ジュリア「そ、そう…////」
サクラ「顔赤いよ?」
ジュリア「べっ、別に、そんな事…!」
サクラ「はっは〜ん♪さてはジュリア、マークの事…。」
ジュリア「うっ、うるさいわねっ!そっちだってフィディオの事好きなくせに…!」
サクラ「そっ、そんな事ないよ!!////」
ジュリア「顔赤いよ?」
サクラ「も、もうっ!!」



第8話 終わり