二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

イナズマイレブン 私と世界の仲間達 9月8日までアンケート ( No.213 )
日時: 2010/09/08 18:06
名前: 薔薇結晶 (ID: XLtAKk9M)

第10話 「黒薔薇の心」


ジュリア「カンナッッ!!」


カンナ「…何よ。」
ジュリア「分かったの。アンタの気持ちが、今!!」
カンナ「ふんっ、馬鹿じゃないの?」
ジュリア「アンタが欲しいのは、私の『種』。すなわち…『勇気』だったのよ!!」
カンナ「!!!」
ジュリア「鶴来さんや槍さんにも負けない、勇気がほしかったんでしょう?」
カンナ「っ……。」
ジュリア「…ら…に。」
カンナ「え…?」



ジュリア「最初から、言ってくれたら良かったのに。」



カンナ「な、何を言い出すかと思えば…!」
ジュリア「生きているうちに、言ってくれたら、今だって誰も悲しまずに済んだかもしれないのに…。」
カンナ「!!」


ジュリア「カンナ!カンナ————っっ!!」

カレン「そんな…カンナちゃんが…。」


カンナ「あっ……。」
ジュリア「言ってくれたら……、生きていたかもしれないのに…!」

カンナは気付いた。ジュリアが、

ジュリアが、泣いている。


カンナ「ジュリア……樹璃亜……っっ!!」
ジュリア「気付いた…?私の、心。」
カンナ「うん…。やっと…。」

<<フワッッ>>

ジュリア「あっ…。」
カンナ「アンタのおかげで、やっと成仏できそうだわ。」
ジュリア「カンナ、コレ…持って行って!!」

ジュリアは自分の『種』をカンナに向かって投げたのだ。

カンナ「ちょ、馬鹿!?『種』がなかったら…!!」
ジュリア「いいよ。私は…」


「                」



カンナ「!!!」
ジュリア「バイバイ、カンナ。」


第10話 終わり