二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

イナズマイレブン 私と世界の仲間達 マネジ募集中!今週中で! ( No.265 )
日時: 2010/09/17 05:11
名前: 薔薇結晶 (ID: kx1LgPV4)

第8話 「白薔薇」


「一本!!」



道場からは大きな声が聞こえる。

「ヤッパリすごいよ、梨亜奈ちゃん!」
梨亜奈「そんな事ないよ。」
「すごいよ!だって気付いたら一本取られてるもん!」
「さすが『柔道の白薔薇』!」
梨亜奈「……。」


白薔薇…。私の、薔薇。

そういえば、紅薔薇さんは元気かな?
あ、間違えた。今は蒼薔薇さんか。


「梨亜奈。」
梨亜奈「!! 樹璃亜さん!!」
ジュリア「頑張っているようね、柔道。」
梨亜奈「は、はい!」
ジュリア「白薔薇は完全開花したみたいだし。」
梨亜奈「はい。おかげさまで。」
ジュリア「私も蒼薔薇は完全開花したわ。」


この少女は乱舞 梨亜奈(らんぶ りあな)。
薔薇の色は白。
彼女の才能は柔道だ。

薔薇にはそれぞれ色があり、才能があると思われた少女だけが手にする事ができるのだ。
ジュリアには生まれつき、紅薔薇があった。
梨亜奈は小学3年生で白薔薇の『種』を手にした。
ジュリアがアメリカで居候している家(さすがにマークの家には泊まれないので)の少女、メアリー・ウィングスは桃薔薇で、年少の時に『種』がついた。
イギリスにいる紫薔薇(しばら)のスカーレット・ファントムも生まれつきだ。
イタリアの黄薔薇のリカーラ・ミンロゥは1歳。
現在の紅薔薇は、カナダのリサ・フィーナ。彼女は今高校1年生だ。
緑薔薇(りょくばら)は韓国のキム・スーラン。

他にもいるが今はここで止めておこう。

彼女らにもそれぞれ別の才能がある。
そして、『種』にはそれぞれ感情がある。

ジュリア「やはり『夢』を感情にした薔薇って強いのよね。」
梨亜奈「そういえば、蒼薔薇ってどんな感情を『種』にしてるんですか?」
ジュリア「それは、『希望』よ。」
梨亜奈「…『希望』ですか…。なんかいいですね。」



ジュリア「じゃぁね、梨亜奈。」
梨亜奈「はい、樹璃亜さん。」
ジュリア「そうだわ。『儀式』をしておきましょうか。」
梨亜奈「お、お願いします。」

<<フワンッ>>
と、ジュリアの右の手の平に蒼薔薇が咲く。
ジュリアはその手を梨亜奈の心臓の位置に押し当てた。

梨亜奈「…はじめて『儀式』やってもらった…。」
ジュリア「そうなの?私はリサと貴女以外の人にはやってもらってるわ。最近効果が切れかけてるけど。」
梨亜奈「じゃぁ私、次に樹璃亜さんに会うまでに『儀式』を習得しておきます!」
ジュリア「頑張って。」


第8話 終わり