二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- イナズマイレブン 私と世界の仲間達 ( No.307 )
- 日時: 2010/09/22 22:13
- 名前: 薔薇結晶 (ID: PAeJS2fQ)
第18話 「蒼薔薇の目」
マーク「ど、どうだ?」
ジュリア「…まだね…。」
ジュリア「! ストップよ。出てきた。」
そう言ってジュリアはマークの右目周辺を濡れたタオルで拭く。
ここまで、何の話をしているか分からないでしょう。
現在、ジュリアとマークは『蒼薔薇開眼』の練習をしているのです。
ジュリア「痛いでしょう…?」
マーク「あぁ、想像以上だな。まさか目から血液が出るとは…。」
ジュリア「薔薇は私達の想像なんて遥かに超えるわ。カンナの事でもう大体ソレは分かってるでしょう?」
マーク「まぁな…。でも、諦めはしないぞ。」
ジュリア「でも、やっぱり早いわね。」
マーク「? 何の事だ。」
ジュリア「普通3日目なんて大体は『蕾』なのに、貴方はあと少しで『開眼』だわ…。」
マーク「早めの方がいいだろ。試合で使うんだったらな…。」
ジュリア「そうね…。でも10分が限界よ。」
マーク「分かっている…。」
マーク「ジュリア、もう1回いいか?」
ジュリア「いいわよ。」
“蒼薔薇開眼”!!!
綺麗に左目の中央に蒼薔薇が咲く。
マークはジュリアの左目を見て言う。
マーク「『満開』の鍵は恐らくアレだな…。」
ジュリア「……っ!」
マーク「! 大丈夫か!?」
ジュリア「え、えぇ…。それより、何か掴めたの?」
マーク「若干な…。」
<<コンコンッ>>
ジュリア「はい、何か御用?」
カズヤ「夕飯だってさ。出てこいよ。」
ジュリア「ありがとう、すぐに行くわ。」
カズヤ「マーク知らないか?」
マーク「ここに居るが。」
カズヤ「ディランが探してたぞ。」
マーク「あぁ。分かった。」
マリ「あ、2人とも!待ってたよ!」
ジュリア「ごめんなさい。」
マーク「すまないな。」
スティーブ「! マーク、目の辺り赤いぞ。」
ドモン「まるで血でも出したみたいだな。」
ショーン「何かあったんですか?」
マーク「別に何もない。」
ジュリア「気にしないであげて…?」
<<コクリ>>とみんなはうなずいた。
ジュリアはみんなを説得するのが無駄に上手い。
まぁ正確に言ってしまえばみんながジュリアに弱いだけだ。
夕食後—————。
ジュリア「近いわ、もうそろそろ咲いてもおかしくない!」
マーク「大分目に負担がかかるけどな。」
マークは気が付いた。
カーぺットに血がついている。
マーク「…お前も苦労人だな。」
ジュリア「だ、だって私が教えないといけないのに私が出来てなかったら恥ずかしいじゃない…////」
マーク「…しっかりしすぎだ、お前は。」
ジュリア「そんな事ないわ。続けるわよ。」
“蒼薔薇開眼”!!
ジュリア「!!!」
マーク「…出来てるか?」
ジュリア「で、出来てるわ!本当に…『開眼』してるっ!」
<<ガバッ>>
マーク「ジュリア!?////」
ジュリア「ありがとう…、ホントに…っっ!」
ジュリアがマークの右目に手をかざす。
“蒼薔薇閉眼”!
マークの右目が元のエメラルドに戻る。
マーク「これでまた『切り札』が増えたな。」
ジュリア「みんなには内緒の私達だけの『切り札』ね。」
第18話 終わり