二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

イナズマイレブン 私と世界の仲間達 ( No.396 )
日時: 2010/10/11 18:06
名前: 薔薇結晶 (ID: p.MMag6.)

第30話 「カズヤの異変」




一之瀬が秋を呼び出した次の日。

マーク「ジュリア、今からディランとカズヤと一緒に出かけようと思うんだ。来るか?」
ジュリア「悪いけど、マリに買出し頼まれてるの。また今度誘ってくれない?」
マーク「分かった。じゃ、行ってくる。」
ジュリア「いってらっしゃい。」

ドモン「よっ、準備できたか?」
ジュリア「えぇ。」
ドモン「それにしても何で着替える必要があるんだ?」
ジュリア「私ジャージ嫌いなのよ。」
ドモン「あ、そうなんだ…。」









そして、帰り道。

合宿所の前に1人。ジュリアは知らないが、土門は知っている、あの少女。

ドモン「あ、秋!?」
木野「あっ、土門君!!一之瀬君、居る?」
ジュリア「あぁ、彼女?カズヤが昨日電話してた相手は。ちなみにカズヤはいないわよ。」
ドモン「…で、何の用だ?秋。」
ジュリア「…私、外した方がいい?」
木野「あっ、キャプテンの人ですよね?」
ジュリア「えぇ。ユニコーンのキャプテン、ジュリア・クラウンよ。」
木野「…残っていてもらえますか?」
ジュリア「構わないわ。で、御用は何かしら。」
木野「あの…一之瀬君…何かおかしくなかった?」
「「!!」」
木野「私の気のせいかもしれないけど…。」
ドモン「さ、さぁ?俺は何も知らないけどなぁ…。」
ジュリア「私もカズヤが変ったとは…思えないわ。」
木野「土門君、変ってないね。」
ドモン「え?」
木野「嘘付いたら目を背ける癖。」
ドモン「!!…と、とにかく俺は何も知らねぇ!またな、秋!」
木野「あっ…。」
ジュリア「…(よほどカズヤが心配なのね…しかも、鋭い)じゃぁね、木野さん。」



ジュリア「彼女、鋭すぎだわ。カズヤの異変に気付くなんて…。」
ドモン「一之瀬の前の姿を知らなかったのに異変に気付いたお前の方が鋭すぎだよ。」
ジュリア「…隠し通すの?アスカ。」
ドモン「…まだ、その時じゃないからな…。」










<<バシュッ>>

ゴールに突き刺さるボールの音。

マーク「ジュリア!カズヤ!まだやってたのか。」
カズヤ「あぁ!」
ジュリア「えぇ、まぁね。」
マーク「練習熱心だな。だが、ほどほどにしておけよ。怪我なんてされたら、大変だ。」
カズヤ「分かってる!」
ジュリア「分かってるわよ、心配性ね。」
マーク「(お前が言うか)」

マーク「本大会に入ってから、ますます気合が入ってるな、2人共。」
ディラン「ミーたちもノッていこうぜ!」
マーク「あぁ。」

ジュリア「…カズヤ、無理は禁物よ。」
カズヤ「え?」
ジュリア「私は知ってるわ。…貴方、後遺症か何かあるんじゃないの?」
カズヤ「!!…やっぱり鋭いね、ジュリア。」
ジュリア「ふふっ、ナメるんじゃないわ。私、キャプテンよ?」
カズヤ「はははははっ!だよね!」

そう言って何気なくボールを蹴った一之瀬。
だがボールはポストに直撃した。

カズヤ「! うわあぁぁぁっ!!」
ジュリア「カズヤ!どうしたの!?カズヤ!!」



翌朝。

ドモン「みんな!」

食堂に勢いよく飛び込んできた土門。
そして、発せられた言葉は…。

ドモン「一之瀬がいないんだ!」
ディラン「落ち着けよドモン。」
マーク「朝のランニングにでも行ったんじゃないのか?」
ディラン「うんうん。」
ジュリア「貴方達…軽いわよね、ホント。」
マリ「だよね…。少しは心配してもいいんじゃない?」
ドモン「…。」





アメリカエリアの細い通路。

ドモン「お〜いっ!」
ジュリア「あら、アスカ。どうしたの?」
ドモン「一之瀬は…?」
ディラン「まだ見ないなぁ。」
マーク「あいつなら練習までには必ず戻ってくるさ。」
ジュリア「やっぱり軽いわよ、貴方達。」
ディラン「そんな事ないさ。」
ジュリア「その言葉は否定するわ…。」

ディラン「ヘイ!カズヤ!」
マーク「やっぱりここにいたのか!」
ジュリア「ボールもらいっ!マーク!」

ジュリアがボールをカットしてマークに回す。が、マークがカズヤにカットされた。

そして、力強いシュートが決まる。
その後の一之瀬の表情は決意が決まった表情だった。


第30話 終わり