二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 私と世界の仲間達 ( No.538 )
- 日時: 2010/11/03 15:42
- 名前: 薔薇結晶 (ID: NdcMw1Hu)
第36話 「ジュリアVS不動」
今だ続く、荒々しく、激しい“ローリングサンダー”。
その頃、イナズマジャパンのベンチでは。
木暮「壁山の奴、かなり疲れてるよ…!」
土方「あぁ。綱海だってこれだけ休みなく狙われたら、体力がもたねぇぞ…。」
不動「俺の言うとおりにすりゃ、“ローリングサンダー”も“グランフェンリル”も攻略できるぜ?」
目金「攻略できるって!?」
木暮「本当に?」
久遠「気がついたようだな、不動。」
その時に、綱海が倒れながらクリアしたボールが外に出た。
そして、4人の選手を入れ替えた。
不動、木暮、土方、佐久間が投入され、綱海、壁山、風丸、染岡が出された。
ジュリア「…これはまずいわね…。」
ドモン「何がだ?女王様。」
ジュリア「…攻略されるかもしれない。」
ドモン「えっ…!?“ローリングサンダー”がか!?」
ジュリア「もしかすると…“グランフェンリル”も…。」
それを聞いたマーク、ディラン、一之瀬、ミケーレ以外のメンバーは驚く。
ジュリア「…。まぁ、“グランフェンリル”が攻略されてしまったら…、“グレイプニル”を使うわ。」
ショーン「“グレイプニル”を…ですか?」
ジュリア「“グランフェンリル”はユニコーンの中でもトップ3に入る強力なシュート技。それが防がれるとなると…最低でも“レージング・ドローミ”、もしくは“グレイプニル”は必要になってくる…。」
トニー「でも“グレイプニル”はキャプテンにかかる負担が…。」
ジュリア「ではトニー。聞くけれど…、何のために“蒼薔薇の生贄”を考えたと思っているの?」
全「!!」
ジュリアの言葉に6人は凍りつく。
ジュリア「そう。全ては“グレイプニル”のために私が考えたのよ。」
ジュリア「それだけの価値が、ジャパンにはある。」
そして、イナズマジャパンの反撃が始まった。
だが、ボールを持っているのは一之瀬。
しかも“ローリングサンダー”は今だ発動中。
ミケーレに、ボールが渡った。
しかし、驚くべき事に木暮と土方は2人してミケーレにとってかかったのだ。
「「「「!!?」」」」
前線の特に4人は驚いたであろう。
残る3人で“グランフェンリル”を打てるのだから。
ミケーレは迷わず3人にボールを回した。
「「「“グランフェンリル”!!」」」
ディランと一之瀬が上にボールを蹴り上げた直後。
土方「行くぞ、木暮!!」
木暮「おぉ!!」
ジュリア「なっ!?」
土方は木暮の頭を掴み、マークのいる高さまで放り投げたのだ。
そして、カットした。
ユニコーンの選手に衝撃が走った。
だが、防いだボールを土門がとり、マークに渡す。
カズヤ「先にディフェンスを崩すぞ!!」
「「「おぅ!!」」」
マークがボールを蹴る。
不動「吹雪!!」
不動がそう叫ぶとジュリアが抑えていた吹雪が一気にマークを振り切った。
ジュリア「しまっ…!!」
木暮がクリアして、その後ディランが蹴れば“ローリングサンダー”だが、取ったのは吹雪。
吹雪「鬼道君!!」
だがボールは鬼道に渡らず、テッドが一之瀬に回す。
一之瀬が蹴ったボールは土方がクリア。
それはミケーレの元には渡らず、飛鷹が持つ。
円堂「飛鷹!戻せ!」
そして、円堂の元にボールが渡る。
「「「!!」」」
<<これはどうしたんでしょう!“ローリングサンダー”が不発です!!>>
不動「魔術の種を見破ったぜ。」
カズヤ「!!」
不動「お前たちは跳ね返りを計算して蹴っていた。そこに先回りすればいいだけだ。」
鬼道「…そうか、蹴り方で跳ね返りが違う。」
不動「その通り、流石は鬼道君だ。」
カズヤ「っ…!」
不動「そしてこの必殺タクティクスは、カウンターに弱い!」
豪炎寺「円堂!!!」
円堂「おお!!」
力強いパスが豪炎寺に渡る。
カズヤ「行かせない!!…うわっ!!」
一之瀬は途中で転んでしまったのだ。
ジュリア「マーク!ディラン!!」
「「分かった!!」」
「「「“グランドファイア”!!!」」」
誰もシュートブロックが出来なかった“グランドファイア”は、容赦なくユニコーンのゴールに突き刺さる。
<<ピピ———ッッ>>
ジュリア「くっ…。」
マーク「カズヤ…!」
カズヤ「負けたくない…!絶対に…っ!」
マーク「分かっている。みんな同じ気持ちだ。」
ドモン「勝とうぜ!!」
ディラン「Yes!!必ず勝つ!!」
カズヤ「あぁ!!」
ジュリア「…ショーン、アスカ…。」
ショーン「…使うんですね、キャプテン。」
ドモン「じゃなきゃ俺達呼ばないだろ?」
ジュリア「4点目を取ったら、使うわ。禁断の、“グレイプニル”を…!!」
ユニコーンのボールで試合再開。
ディラン「ジュリア!」
ジュリアにボールが渡る。
そして狙ってきたのは、不動だ。
ジュリア「不動君。」
不動「あぁ?」
ジュリア「貴方はカズヤが考案した必殺タクティクス“ローリングサンダー”の種を暴いて見せた。」
不動「それがどうした。」
ジュリア「次は、私の…私達の魔術の種を暴いて見せて!!」
“薔薇吹雪”!!!
不動「くっ…!」
ジュリア「見えないでしょう?だけど、私は貴方がハッキリと見える…!」
<<ザアアァァァァッッ>>
“薔薇吹雪”が止んだのは、ジュリア達がゴール前に来た時だった。
ジュリア「円堂君。貴方には、コレを食らってもらうわ。覚悟なさい!!」
イナズマジャパンの選手で、そのフォームに見覚えのない者はいなかった。
なぜなら、放ったシュートは
「「「“グランドファイア”!!!」」」
そう、ジュリアはマークとディランと共に、“グランドファイア”を打ったのだ。
ヒロト「なっ…!!」
豪炎寺「“グランドファイア”だと!?」
虎丸「そんな!!」
円堂「“イジゲン・ザ・ハンド”!!!!」
マーク「相手の必殺技の動き、蹴り方、技の威力。それを一発で再現する事に成功した技がこれだ。」
ジュリア「それが私達の特殊スキル!」
「「「“コピー・ローズ・アイ”!!!」」」
円堂「くっっ…!!!うわあぁぁぁっっ!!」
<<ザアァァァンッッ>>
<<ピピ———ッッ>>
不動「これがお前の言った魔術か?」
ジュリア「そうよ。私は技を増やす為に、強くなる為にこれを何年も使い続けた。そう、始めてサッカーをしたときから。」
マーク「ジュリアの数ある異名の中でも特に有名で世界中に広がっている物が3つある。1つは『絶対クイーン』。」
ディラン「2つ目は『蒼薔薇の魔女』。」
ジュリア「最後に。」
『模写の女王(コピークイーン)』
ジュリア「さぁ、私の魔術、見破って見せて!!」
不動「くっ…!!」
第36話 終わり