二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- イナズマイレブン 私と世界の仲間達 ( No.718 )
- 日時: 2010/11/17 06:27
- 名前: 薔薇結晶 (ID: yoFsxiYW)
- 参照: http://to-a.ru/VBH9aV/img2
第41話 「蒼薔薇vs疾風」
イナズマジャパンのボールで試合再開。
鬼道「いいか、絶対にあの2人にボールを渡すな。」
全「おぅ!!」
鬼道「豪炎寺と虎丸は出来るだけ前に。」
「「あぁ/はい」」
ジュリア「同点ね、ようやく。」
マーク「あぁ。それと、“目”の残り時間はあと3分だ。」
ジュリア「えぇ。ディラン!!」
ディラン「? 何だい、ジュリア。」
ジュリア「最後は、私達のアレで決めるわ!」
マーク「俺達が1番最初に完成させた、アレだな。」
ジュリア「えぇ…!アレをジャパンに見せ付けてあげるわ!」
<<ピ———ッッ>>
鬼道にボールが渡る。
前にはもちろんジュリア。
ジュリア「“荊の迷宮〜ソーンラビリンス〜”!!」
鬼道「!! コレは…!!」
ジュリア「『女王の絶対迷宮』…。今まで逃げられた者は居ないわ。抜け出して見せて?鬼道君。」
鬼道「あぁ、抜け出してやるさ!!」
そう言ってどうにか出口を探そうとする鬼道。
そして、立ち止まる。
ジュリア「絶対迷宮は止まったら最後。」
そう。
“クリスタルローズ”に呑まれてしまう。
だが鬼道はソレを知っている。
が、“クリスタルローズ”は発動しなかった。
代わりに、“荊の絹〜ソーンシルク〜”を発動したのだ。
ジュリア「もう、動けないわね。」
そして、絶対迷宮は解けた。
ジュリアはそのままドリブルを続けた。
不動と佐久間が前に来てももろともしなかった。
まだ“開眼”が続いている為、スピードは落ちていないのだ。
次に、風丸。
風丸「勝負だ!樹璃亜!」
ジュリア「いいわよ?ただし…。」
薔薇の花が、開いた。
ジュリアと風丸だけを包み込んで。
ジュリア「この中でね。」
風丸「何だ…?」
ジュリア「『薔薇の女王の裁判』、“薔薇の銓”。」
風丸「…裁判だと?」
ジュリア「えぇ、裁判よ。」
ジュリア「一兄、貴方の罪を、裁きます。そして貴方は私の罪を裁くの。銓を表す天秤の薔薇が傾くまで。」
風丸「…何の罪だって言うんだ…。」
ジュリア「私は貴方の罪を知っているわ。」
風丸「何だと!?」
ジュリア「『ダークエンペラーズ』…。違ったかしら?アレは確実に罪の分類よ。」
風丸「!! どうしてお前が知ってるんだ!?」
ジュリア「あら、私のチームメイト、知らないわけじゃないでしょ?」
風丸「!!」
ジュリア「それにエイリア学園の時、優峰財閥の特捜部、特別警備部隊がフルで動いてた。アメリカのテレビだってジャックされたのよ?私がそのことを知らない訳ないじゃない。」
風丸「くそ…っ!!」
ジュリア「さぁ、私にだって罪はあるわ!言って御覧なさいよ!一兄!!」
風丸「っ…。お前に罪があるのは知ってる…。だけど…。」
ジュリア「…何よ。」
風丸「言えない…。」
ジュリア「何故?簡潔に言うだけじゃない。」
風丸「…俺はそれほどに、」
ジュリア「……?」
風丸「お前を想ってるんだ、樹璃亜…。」
ジュリア「!…今更っ、遅すぎるのよ!!」
ジュリア「何よ!!私の罪を言うだけでそんなにためらうほど、一兄は弱くなかった!!私が居ない5年間でこれほど弱くなる訳!?簡単に言うだけよ!!『多くの人を傷つけすぎた』って!!!それの何処が難しいのよ!!」
風丸「難しいさ。」
ジュリア「だからっ…!!」
風丸「マーク・クルーガーだってきっとそう言う。」
ジュリア「!!………マークの事はっ、関係ないでしょっ!?」
風丸「同じさ。アイツも。」
ジュリア「何が…!!」
風丸「俺もお前がリトル・クラウンを卒業まで…大好きだった。従兄弟としても、1人の女子としても。」
ジュリア「!!!」
風丸「だから、一部の点に関しては、同じなんだ。」
<<パアァァァンッ>>
ジュリア「銓が…解けた…?」
風丸「これは…!?」
ジュリア「……銓の中での時間は現実世界ではほんの一瞬。時間が変ってなくて当然よ。」
風丸「お前…そんな技を…。」
ジュリア「簡単よ。…私は一兄より長くサッカーをやっているのだから!!」
<<ダッ>>
ジュリアがゴール前に駆け出す。
ボールを持って。
前にはマークとディラン。
ジュリア「行くわよ!!」
「「おう!!」」
センタリングを上げて、2人の前に出るジュリア。
「「“ユニコーン…!!!」」
そして“ユニコーンブースト”を打つと思われた。
が、違うのだ。
ジュリア「…ローズ”ッッッ!!!」
“ユニコーンローズ”。
それはリトル・クラウンで初めて出来た連携技だった。
円堂「“イジゲン・ザ・ハンド”!!!」
なのに。
円堂「うおおぉぉぉぉっっ!!!」
彼は、ゴールの外へと、ボールを弾いた。
「「「!!!!!」」」
これに衝撃を覚えないユニコーンの選手は居なかった。
少年少女サッカーの天下の王道『リトル・クラウン』。
その第1期生が生み出した連携シュート。
それが破られるとは。
<<ズキッ>>
ジュリア「ぅあっ!!」
マーク「くっ…時間切れだ!」
「「“蒼薔薇閉眼”!!」」
その直後、2人は座り込んだ。
円堂「風丸!!」
風丸「鬼道!!」
鬼道「…行けっ、豪炎寺、虎丸!!」
「「“タイガーストーム”!!!」」
ジュリア「嫌…っ、負けるなんて…!!!」
<<ピピ———ッッ>>
マーク「くそっ…!!」
ディラン「ミー達は…負けるのか…。」
<<ピッ、ピッ、ピ————ッッ>>
ジュリア「あ…ぁぁぁあっ!!…そんな、負けるなんて…!!」
座り込んだままジュリアは泣き崩れた。
ジュリア「認めないっ!!認めたくないっ!!!」
すると、ジュリアの肩を叩く人物が。
ジュリアはハッとして振り返る。
土門と、一之瀬。そしてイナズマジャパンだった。
ジュリア「…っ。」
その場を立ち去ろうとする。
ドモン「待てよ、女王様。」
ジュリア「…負けてしまったら、女王じゃないわ。『薔薇の女王』の異名も今日で終わりね。」
カズヤ「そんな事ないさ。」
ジュリア「あるのよ。…私には。」
風丸「樹璃亜。諦めるな!」
ジュリア「人の罪も言えない人に言われなくないわ!!」
染岡「だったら俺だって同罪だ。」
ジュリア「ハッ!自白するわけ?銓にかけてあげましょうか?」
染岡「それは遠慮する。」
不動「結局、俺はアンタの魔術は解けなかったわけだ。俺の負けだな。」
ジュリア「ぃぃぇ。」
不動「何がだよ。」
ジュリア「全体で言えば貴方達の勝ちだわ。」
鬼道「だが個々のテクニックではお前の完全勝利だ。」
ジュリア「…勝手に言ってなさい。」
第41話 終わり
やっとジャパン戦終わった!!!
長かった!
これから次回予告もトップに載せていこうと思います!