二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 私と世界の仲間達 第48話更新! ( No.818 )
日時: 2010/11/29 05:58
名前: 薔薇結晶 (ID: laaGvqHD)

第49話 「イシュタリアの末裔」


2人の少年が向いた先にはジュリア。

??「何故イシュタリアの末裔がこんな場所に…!?」
??「へっ、これはいい拾い物だぜ!!」

そう言うと、先ほど魔界軍団Zと言った少年が春奈を降ろしてジュリア達の方向へ向かってくる。
もちろん、もう片方の少年も。

<<ザッ>>
と、ジュリアの前に立ちはだかったのは

テレス「キャプテンまで連れ去られたらシャルソン監督に怒られるどころじゃねぇぞ!!」
エドガー「シャルソン監督だけじゃないですね。アメリカ代表監督にも怒られます。」
フィディオ「サクラに攻められるのも怖いしな。」
ディラン「ジュリアを守るんだ!」
マーク「絶対に…。」

  「ジュリアは連れて行かせない!!」

??「邪魔だ!人間!!」
??「テメェらの魂、食っちまうぞ!!」
マーク「それがどうした!!」
ディラン「そんな脅しは怖くないね!ジュリアの方がよっぽど怖いよ!!」
フィディオ「ディラン、それ…。」
エドガー「Msジュリアには指1本触れさせませんよ。」

そう言ってジュリアを囲む5人。
だがジュリアは未だに何かを呟いている。

「「邪魔だぁぁ———っっ!!!」」

2人の少年は叫ぶ。
そしてボールを蹴る。

テレス「“アイアンウォール”!!」

テレスは何とかして止めようとするが、シュートは“アイアンウォール”を簡単に突き破った。

勢いが弱まったボールを

エドガー「“エクスカリバー”!!」
フィディオ「“オーディンソード”!!」

エドガーとフィディオが打ち込む。
 が

「「なっ…!!」」

普通に顔を避けるだけで、かわされた。


   そして、反撃は大きかった————









5人は5分も経たないうちに倒されてしまった。

そして少年らはジュリアに近づく。
気がついたのか、ジュリアは2人を見上げる。

??「…この蒼い目…!!」
??「間違いない…こいつはイシュタリアの末裔だ!!」

そう言って魔界の少年はジュリアの腕を掴もうとする。
だが

??「邪悪な者が神聖なるイシュタリアに触れるな!」

天界の少年がそう言い張った。
だが魔界の少年も黙るわけには行かず、

??「お前らにはイシュタリアなんて勿体無過ぎるぜ!!俺達こそイシュタリアが相応しい!!」
??「笑わせるな!!」
ジュリア「さっきから何なのよ…。まず…イシュタリアって…?」
??「イシュタリアを知らねぇのか!?」
??「驚いたな…。末裔が知らないとは…、いいだろう。私が教える。」


——はるか太古の時代。
天を創り出した神と、地を創り出した神、海を創り出した神がいた。
天と、地の神の間に生まれた1人の女神。
それが天使と悪魔を作り上げた神、天魔創造神イシュタリア。
イシュタリアは天魔だけでなく、人間をも産み落とした。
そして、産み落とした人間に、ある優劣の決め方を授けた。
それが現在で言われる、サッカー。


ジュリア「つまり…イシュタリアは…サッカーを創り出した張本人…!!」
??「その通り。そしてお前…いや、貴女にはそのイシュタリアが宿っている。」

そう言うと。
天界の少年はジュリアの前に跪いたのだ。

??「どうか、天界に…。天空の使徒に、力を貸してはいただけないでしょうか…。」
ジュリア「つまり……仲間を傷つけた人物の1人と、見知らぬ地へ着いて来いと?」

そう。
ジュリアが座り込んでいる周りには———

ジュリア「テレスもエドガーもフィディオも……ディランと、マークまで傷つけた…。そんな貴方に、着いて行けと?」
??「…無理ならば、力ずくで連れて行く。」
ジュリア「いいわ…絶対に、仲間を傷つけた貴方になんて、負けない。精一杯の抵抗をしてやるわ!!」
??「そうか…ならば遠慮はせぬぞ!!イシュタリア!!」

天界の少年が蹴ったボールをジュリアも本気で蹴り返す。
ジュリアが蹴ったボールも天界の少年は蹴り返す。
しかも天界の少年はいかにも苦しそうだ。

??「ったく…。終わりそうもねぇな、先に帰るとするか。」

<<ドォォォンッ>>
雷が、落ちた。

だが、2人の戦いはまだまだ終わらない。

円堂「天使と…渡りあってる…。」
豪炎寺「しかもジュリア・クラウンの方が押してるぞ…!!」
風丸「…ジュリアの強さは、円堂と同じなんだ。」
円堂「俺と…?」
風丸「仲間を思う強さ、だよ。お前もそうだろ?」

マーク「ジュリ、ア…?」
ディラン「…て、天使と…戦、ってる…。」
エドガー「しかも…Msジュリア、の方が…シュートが、強い…!」
テレス「さすが、だな…。」
フィディオ「もしか、すると…。ジュリアの、本気…なんて、人間の…力じゃ、生み出せない…?」
マーク「まさか…あれが今までで…最大、って…事か…!!」


??「…まさか、コレを使う羽目になるとは…さすがはイシュタリアだ…!!」

そう、少年は無言で、必殺技を繰り出した。
まさに、天使の輝き。

ジュリア「くっ…!!うわぁぁっ!!!」
「「「ジュリアッ!!!」」」
エドガー「Msジュリア…!!」
テレス「キャプテン!!」
風丸「樹璃亜!!」

ジュリア「…何…今の……シュート…!!“セントシールド”が…追いつかない!!」

ジュリアの前には、再びリカを抱えた天界の少年。

??「着て貰うぞ、イシュタリア。」


そして再度、雷が落ち、雷鳴が響いた。
その雷鳴はまるで、ジュリアの悲しい叫びのようで。

 物悲しかった————————



第49話 終わり