二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 私と世界の仲間達 逃走中08更新! ( No.826 )
- 日時: 2010/12/04 17:06
- 名前: 薔薇結晶 (ID: QRCk5boE)
第51話 「謎の人物」
ジュリエル「エヌエル…。」
エヌエル「なぁに?ジュリエル。」
ジュリエルことジュリアは天空の使徒のエヌエル(キューピーみたいなちっちゃい奴)を呼ぶ。
ジュリエル「…包帯、無いかしら?」
エヌエル「包帯?何で?」
ジュリエル「右腕…、傷口が開いてきたの…。」
そう。
“グレイプニル”の傷口がいくつか開いてきて、流血していた。
エヌエル「うわっ!大変!!ちょっと待ってて!!」
そう行ってエヌエルは物凄いスピードで宮殿を駆け抜けていった。
そして1分もしないうちにアイエル(くるくるの黄色い髪をした女の子)をつれて帰って来た。
エヌエル「アイエル…!!」
アイエル「うわ…、ちょっと待ってね、ジュリエル。」
アイエルはジュリエルの右腕を包帯でぐるぐるにして見せた。
ジュリエル「な、何か右腕だけミイラになったみたいだわ…。」
アイエル「ご、ごめんね…?」
ジュリエル「いいのよ、気にしないで。アイエル。」
2人が部屋から出て、ジュリエルは窓を開けた。
窓からの冷たい風が心地よかった。
何かに気がついたのか、ハッとする。
胸元を探り、何かを抜いた。
リトル・クラウンの紋章が刻んであるペンダントだった。
それはジュリアが4年ほど前にみんなに配った透明度の高い水晶でつくった、あのペンダント。
次々と頭の中に顔が浮かぶ。
ジュリエル「…これほどまでに会いたいって思うのは、久しぶりね…。」
「ジュリア。」
と、聞こえた気がした。
そんな、声が聞こえたと思った。
勢いよく振り返る。
そこに居たのは、エカデル(青い髪のぱっつん)。
エカデル「朝食は、いりますか?ジュリエル。」
ジュリエル「エカデル…。いいえ、いらないわ。」
エカデル「分かりました。」
ジュリエル「敬語は無しって言わなかったかしら?」
エカデル「…すまない、癖で…。」
声が似ている。彼に。
ジュリアは率直にそう思った。
ジュリエル「天使にも癖はあるのね。」
つづいて部屋に入ってきたのは。
ジュリエル「あら、ギュエール。」
ギュエール「ジュリエル、着替えを持ってきたの。」
ジュリエル「着替え?」
ギュエール「えぇ、着替えよ。」
ギュエールの手には薄い水色の服があった。
大きさから見て、ドレスくらいの長さだろうか。
ギュエール「着てみて。きっと似合うわ。」
ジュリエル「分かったわ。」
そう言うとギュエールは部屋から出た。
廊下にはセインとアイエル。
セイン「どうだった、ギュエール。」
ギュエール「覚えていないみたい…。」
アイエル「うん、私もそう思う。」
セイン「そうか…。」
アイエル「ねぇ、本当に別人じゃないの?」
ギュエール「私は本人だと思う。いえ、本人よ。」
セイン「お前がそう言うならそうなんだろうな…。」
「「「…ジュレール。」」」
第51話 終わり