二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 私と世界の仲間達 第55話更新! ( No.877 )
- 日時: 2010/12/10 21:57
- 名前: 薔薇結晶 (ID: ZEuRnT3o)
第56話 「ジュリアの行方」
フィディオ「ジュリア——ッッ!!」
エドガー「Msジュリア!!何処に居るんですか!!」
風丸「樹璃亜———ッッ!!」
アイエル「ジュリエルーッ!!何処——っ!?」
ギュエール「ジュリエル———ッッ!!」
エヌエル「ジュリエル〜っ!!」
天空の宮殿で、必死にジュリアを探す、天空の使徒とイナズマジャパン。
だが、一向に見つからない。
それもそのはず。ジュリアは此処には居ないのだから。
セイン「何処に行ったんだ…!!ジュレール…!」
エカデル「やはり、彼女はジュレールだったんですか。」
セイン「あぁ…。ギュエールによればな…。」
エルフェル「セイン!!」
そこに、エルフェルが慌てて入り込んできた。
セイン「どうしたんだ!」
エルフェル「壁画に空間が…!!」
セイン「何だと!?あの天使と悪魔の壁画にか!!」
エルフェル「あぁ!!」
(アニメでセインとウイネルが話してた場所です)
それを見たセインは、とりあえず絶句だった。
セイン「こんな場所に…、隠し扉か…?」
エルフェル「いや、押したら分かるけど…。」
エルフェルが押すと、その開いた空間に、文字が刻まれていた。
長々と。
円堂「何だよ、これ。」
フィディオ「古代文字…?」
セイン「これは…!!『アヴィス・アンド・ホープ』の起動方法か!」
「『アヴィス・アンド・ホープ』??」
イナズマジャパン側の選手達は口をそろえて聞く。
だが、天空の使徒側の選手は皆驚いた表情だった。
ギュエール「まさか…ジュレ…いえ、ジュリエルが?」
アイエル「いいえ、此処には絶対に来ていないはず。」
ウイネル「それ以前に来れるはずが無い。この場所に案内をしたものは居ないだろう?」
セイン「…イシュタリアなら?」
セインが口を開く。
そして、皆其方に目線を向ける。
セイン「この宮殿を創り上げたイシュタリアなら、知らないはずはない。」
エカデル「『初代天使の生まれ変わりには女神の力が備わる』と、確かに書にはありますが…。」
セイン「いや、ジュレールは『薔薇の女神』の力のはずだ。」
フィディオ「もし…、『乗っ取られた』なら?」
セイン「何だと!?」
フィディオ「ジュリアがもし、カンナの時のように、イシュタリアに体を乗っ取られたなら?」
エドガー「…あり得ない話ではないですね…。」
フィディオ「……だったら…、」
そう言ってフィディオはある方向へと歩みを進める。
そして、何かを拾い上げた。
フィディオ「これの説明がつくかもしれない…。」
エドガー「!!」
円堂「それ…。」
フィディオ「あぁ…。ジュリアの髪飾り。マークに貰ったって…、言ってた。」
蒼い薔薇の髪飾りだった。
ジュリアが肌身離さず付けていた、髪飾り。
『これ…、マークに貰ったの。正確には送ってもらった…かしらね。』
と、言っていた。
その時の顔がフィディオの頭に浮かぶ。
嬉恥ずかしそうな、ジュリアが滅多に見せない表情。
フィディオ「…叩きつけない限り、部品が割れるわけ…無いじゃないか…。」
そう、髪を止める所が。
完全に真っ二つに割れていた。
フィディオ「ジュリア…。」
彼は悲しそうに、蒼い薔薇の髪飾りを見つめながら言った。
第56話 終わり