二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 私と世界の仲間達 ( No.975 )
日時: 2010/12/23 16:05
名前: 薔薇結晶 (ID: 1EEKYNv1)

第60話 「蒼薔薇の髪飾り」



イシュタリア「これ以上の失点は許されんぞ。」
デスタ「当然だぜ。」
イシュタリア「何回言えば分かる、口を慎め。」

試合再開。
ボールはイシュタリア。

イシュタリア「必殺タクティクス発動、“セイントフラッシュ”!!」

<<ビュンッッ>>
とFWの横を何かが横切った。

フィディオ「何だ!?」

必殺タクティクス“セイントフラッシュ”。
それは、自分のチームのスピードをあげるタクティクス。

イシュタリア「朽ち果てろ!!人間よ!!」

「“天国の地獄(ヘル・オブ・ヘブン)”!!」

一瞬白い羽の銀世界。
だがそれは一瞬にして黒い羽に変わり、闇の世界へと一変する。

円堂「絶対に止めてやる!!“真・イジゲン・ザ・ハンド”ォォ!!」


ボールは。

外へ。

飛んで行ってしまった。


イシュタリア「!! 何だと!?」
円堂「豪炎寺ぃぃっ!!」

「「「“グランドファイア”!!!」」」
フィディオ「“オーディンソード”ッッッ!!!」
 「「“ユニコーンブースト”ォォッ!!」」

アスタロス「“ジ・エンドV3”!!」

それを突き破った。
だがセインとデスタがそれを弾き返す。
そこに円堂が滑り込んできた。

円堂「“メガトンヘッド”!!」

セインが止めようとするが。

イシュタリア「止めろ!絶対にっ、止めるんだ!!セイン!!」


止められず、ゴールに突き刺さった。

ホイッスルの音が頭に鳴り響く。
そして。

試合終了のホイッスルも。


イシュタリア「!!」

「あぁぁあぁああぁぁあああぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁああぁっっっ!!!!」

イシュタリアの呻き声が神殿に響く。

イシュタリア「くそっ……、役…立たずが…っっ。」

その声を最後に、イシュタリアはまた永遠の眠りについた。
そして、抜け殻となった体。つまりジュリアが崩れ落ちる。
だが。

<<ドサッッ>>
地面にその体は付かなかった。

マーク「……はぁ…。」
フィディオ「さすが。女王様のことは第1に考えてるな。」
マーク「うるさい。」
ディラン「ジュリア…。」


「んっ…。」


「「「!!」」」
マーク「ジュリア…!」
ジュリア「…マーク…?」
フィディオ「良かった、気が付いた。」
ジュリア「フィディオ?…ディランとエドガーとテレスまで…。」

若干眠たそうな声で言うジュリア。

ジュリア「!! そうだわ、イシュタリア!!」
マーク「もう居ない。大丈夫だ。」
フィディオ「マーク。」

声をかけて、フィディオはマークにある物を渡した。
それは。

ジュリア「それ…!」
マーク「何処にあったんだ?」
フィディオ「天空の使徒の宮殿。」

マークはそれを受け取って。

マーク「…部品が壊れてるな…。」
フィディオ「あぁ…。」
ジュリア「ぁ…、それ…私がイシュタリアに乗っ取られた時…。」

ポタ…と何かが落ちた。

ジュリア「ごめんなさい…。」
マーク「……大丈夫だ、コレくらいなら直せる。」
ジュリア「…ありがとう…。」

ジュリアは立ち上がって、天空の使徒のある人物の前に立つ。

ギュエール「ジュリエル…。」
ジュリア「本当の名前で呼んでも構わないわ。」
ギュエール「!! もしかして記憶が…!!」
ジュリア「私自身のものじゃないけれどね。」
ギュエール「ジュレール!!」
ジュリア「でも、私は地上に戻るわよ?」
ギュエール「えぇ。」

「また、遊びに来てください。」

ジュリアに抱きついて、そして小声で彼女はこう言った。

「『   』。」


第60話 終わり

イシュタリア編終了!!