二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 私と世界の仲間達 ( No.992 )
- 日時: 2010/12/26 21:44
- 名前: 薔薇結晶 (ID: z1wpqE.E)
第63話 「リトル・クラウンの誇り」
ブラジルエリア。
此処に2人が着いた時にはもう夕暮れ時になっていた。
<<コツコツコツコツ…>>
ジュリアのヒールの音が響く。
急ぎ足、そして、怒り。
ジュリア「ロニージョ!!ホルネス!!」
ロニージョ「ジュリア!」
ホルネス「キャプテン。」
ジュリア「どう言う事なのか説明しなさい!!」
ロニージョ「何の事だ?」
ジュリア「とぼけるんじゃないわよ!!」
ホルネス「だからちゃんと説明してくれないと分からねぇよ。」
ジュリア「…態々説明させるとはいい度胸じゃない。」
そして、ロニージョとホルネスの前に立ち、両手で2人の胸倉を掴むジュリア。
顔をグッと近づけて、こう言う。
ジュリア「イナズマジャパンに、八百長試合を頼んだらしいじゃない。」
「「!!!」」
2人の表情が変わる。
それも、急に。
ジュリア「貴方達、Bグループで全勝、1位をとっておきながらこの様は何なのよ。」
ロニージョ「そっ、それは…。」
ジュリア「何なの、言ってみなさい。」
ロニージョ「…忠告をしに行っただけだ。」
ジュリア「…へぇ。」
そう言うとジュリアは手を離す。
そして、ロニージョとホルネスにとんでもない行動を取った。
<<パシィンッ>>
ロニージョ「なっ…!?」
マーク「ジュリア!!」
ジュリア「黙ってて、マーク。」
ホルネス「何すんだよ!キャプテン!!」
2人の頬を、叩いたのだ。
それも、思いっきり。
ジュリア「何が忠告をしによ!!クズ共が!!」
コレには流石の2人も黙っては居ないようだ。
ホルネス「何だよ!ユニコーンだって決勝トーナメントには進めなかっただろ!!」
ジュリア「それが何だって言うのよ?」
ホルネス「つまり、そのチームのキャプテンであるアンタに言われる筋合いは無い!!」
ジュリア「…全く、……貴方達は、忘れているようね。」
ホルネス「!?」
「リトル・クラウンの誇りを!!」
ジュリア「リトル・クラウンの者でありながら、人を貶すのは、その証だわ!!」
ホルネス「だったらアンタのさっきの発言だってそうだろ!!」
ジュリア「でも、貴方はシャルソン監督の言いつけを破ったわ。」
ホルネス「!!」
ジュリア「言われなかったかしら。『人を貶すのは何よりもいけない行為だ』って。」
ホルネス「……。」
ジュリア「『勝負は正々堂々するものだ』って!!」
「……………貴方達は、リトル・クラウンの選手失格よ。」
それだけ言ってジュリアは2人を背に、ブラジルエリアを後にした。
第63話 終わり。