二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: REBORN!~Door to tomorrow~ ( No.18 )
日時: 2010/07/27 21:11
名前: 夜琉 ◆nFgGo2zKeY (ID: CUrDDjil)

標的02 「物語の始まり」

「ふぅ……。やっと終わった。明日から学校……面倒くさい」

そう。亜衣の本性はこれ。
実際、面倒くさがりだが冷静でクール。
一見優しそうに見えるものの、特定の者にしか心を開かず、無表情なことが多い。
だからこそ誰にでも騙しやすいのだ。

「学校が始まると同時に、ボンゴレの護衛……これ自体面倒くさい」

家では「面倒くさい」の連呼。
この本性を知っている者は、仲の良かった骸くらいだろう。
骸と仲が良かったということには、触れないでほしいのだが……。

「ならば、口に出さなければいい」

あ、はいそうですよねーー((泣
そう、これが本当の亜衣。
毒舌で、だけどクールで冷静。
そんな亜衣がツナのクラスに入ることになる。
このことを、ツナが知る予知もない。
これから、どうなるのか……。
それは能力者以外が分かるわけはなかろう。
というわけで、次の日へ行きまs((殴




















「ここが並盛中……。やっぱやる気が失せる……って猫かぶりしなくちゃいけないのか」

それこそ一番面倒くさいことであろうこと。
何があっても猫をかぶって生活する。
今まで、ヴィンディチェの前で猫をかぶってはいたものの、流石に長続きするのは辛いのだろう。
しかもそれに付け加え、面倒くさがりと言ったら一番辛い。
そうは思いながらも、正門を越えニコリと笑うとまた歩き出した。
もちろん、その先はツナ達の元。
着いた先は2−A。つまりツナ達の居るクラス。
中から聞こえてくるのは喋り声、喋り声、喋り声。
楽しそうに笑う人たちの声しか聞こえない。
すると、先生が中に入っていった。
それについてゆく亜衣。

「今日は季節外れの転校生が居るぞ。自己紹介しろ」
「……え? あ、はい。瀬羅技亜衣と申します。以後お見知りおきを」

ペコッと頭を下げる亜衣。
そんな亜衣を、昨日よりも凄い形相で三人が驚いていた。
しかしそんなことは気にしなぁい。
何せこれは物語のほんの一部なのですから。
驚くのはまだ早く、この後の方が驚きは倍になる。

「席は……獄寺の横の、窓際一番後ろが空いてるな。そこに座れ」
「はい、分かりました」

そう言って、静かに席へと向かう。
生徒の横を通りぬける亜衣の髪が、風で靡く。
誰もがその姿を美麗に思った。
刻々と時は進み、只今は昼休み。
亜衣は、その場を立つと屋上へと向かった。
もちろん屋上にはツナ達が居る。
屋上に着くと、ドアを勢いよく開ける。
その先にはもちろん、ツナ達が居た。

「こんにちは。沢田さん」
「あ、瀬羅技さん」
「何だ。また十代目に何の御用だ?」

猫かぶりの亜衣がニコッと優しく笑う。
それを見て、獄寺が凄い形相で睨む。
しかし気にしなぁい、気にしなぁい。

「今日は、沢田さんに用があってきたんです」

またニコッと笑う。
これが、本物なのかは皆さんのご想像通りである。
そして次に言うことは、物語の始まりの鍵となる。

「沢田さん、ボンゴレの十代目ですよね?」
「な、ななななななななな何のことかなぁ!?」

……分かりやすすぎる同様。
しかし、次の亜衣の言葉でもっと同様することになるだろう。
亜衣が口を開く。

「ボンゴレ十代目ボス・守護者共々、私が裏で守護させていただくことになりました」
「は、はぁぁぁぁぁ!?」

屋上では絶叫が響いた。
その声に、多くの生徒が驚いたのは、言うまでもない。




















__モノガタリノカギハ、ダレガニギル?__