二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA弐【月夜の歌姫〜罪無き花〜】 ( No.2 )
日時: 2010/07/19 15:39
名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 8keOW9sU)
参照: http://yaplog.jp/000331/

第0話  〜乱世、再来〜




赤く染まる紅蓮の炎………———。




その炎が染まっている場所は………———。




織田信長が休む…——本能寺。




「アァ…愉しい…。愉しいですよ…——信長公!」
「戯け者が…豊臣に動かされるなど、わしも誤ったわ」




金属音が鳴り響くこの本能寺の中、第六天魔王である織田信長とその家臣明智光秀は睨み合っていた………———。




信長は睨んだ後、光秀に向かい笑って言う………———。




「我を倒そうとするのか、光秀。だが、それは笑止の事。…思う存分、我との戦いを楽しむが良い」
「アァ…!そこが貴方の良い所だ、信長公っ!さぁ、私と美しいダンスを踊りましょうか…!」




双方は間を詰め、また交互に金属の音を響き鳴らした………———。




———…

「——始まったようだね」

紫の仮面を付けた男が静かに闇の中に言葉を漏らした。
それはまるで前から知っていたよと言う様な優しい声。
炎の吹き出す煙を見てクスッと笑う。

「——これは君の天下の第一歩の狼煙だよ」

後ろにいた仮面を付けた彼よりも背のデカイ男はその言葉に頷く。
仮面の男は彼を見た後、またクスッと笑った。

「さぁ…僕らの計画を——実行しようか」

バッと自分のマントを翻し、三万位だろうかと思われる兵達に言う。

「君達は織田軍の残党の始末だ。一人たりとも…——許せないよ?」

黒い鎧を付けた兵達は、炎が発している本能寺へと向かって行った。