二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA弐【月夜の歌姫〜罪無き花〜】 ( No.42 )
日時: 2010/07/31 13:33
名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 8keOW9sU)
参照: http://yaplog.jp/000331/

第2.5話 〜Are you…?〜

「フフ…やっと夢が叶う。六年間の意味は成せたね」

半兵衛が笑って帰って行ったのを見境に、木から何者かが出てきた。
その見知らぬ者の顔には狐の仮面で素顔が見えない。

「…無様だな、奥州の伊達軍」

最初から見ていても勝ちは豊臣軍にあった。
なのに真っ向から勝負とは本当に見知らぬ者にとっては呆れていた。
少しため息を付く。

「やはり、下の方に付く忍は駄目だな。まぁ…——あの忍が豊臣のお姫様とは知ってはいなかったが」

如月の姿を思い返し少し笑った。
竹中半兵衛の幼馴染はお姫様で伝説とされるなんでも願いを叶えると言われていた。
まさか、本人を見れるとは思わなかったが。
願いと聞いては人は誰でも欲する。
多分、あの竹中半兵衛は豊臣秀吉とは裏腹に何か叶えてほしい所があるのだろう。

「…本当、世の中は狂ったな。織田信長の時から」

小十郎の畑の野菜を少し触る。
返り血がたっぷり付いてあって、少し気持ちが悪い。

「…お前ら、死にたくないよな?…綺麗にしてやる」

誰もいない中、声を掛けた。
多分、野菜に声を掛けたのだろう。
見知らぬ者は少し呪文のようなものを唱えた。
すると、パァッと光って何も無かったように元通り。

「…もう少しで朝、か」

月の移動が早く感じたが、森の中に消えて行った。




見知らぬ者は自然の長………———。




自然を愛する、人憎く………———。




今日も何処かで有意義に………———。




テンテンコンコン森が鳴く………———。




月の歌姫、月夜に嘆く………———。




罪のある棘、浄化出来る者は無し………———。




唯一解ける者居たとすれば………———。




愛する者、願い叶えし平定求む………———。




テンテンコンコン罪無き世界を思う………———。




さぁ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい………———。



彼らの最後、どう動くのかを………———。