二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA弐【月夜の歌姫〜罪無き花〜】 ( No.49 )
- 日時: 2010/08/02 11:55
- 名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 8keOW9sU)
- 参照: http://yaplog.jp/000331/
第2話 〜企み、正体 PART5〜
「筆頭っ!」
朝日が昇ってきた時間、伊達軍の部下二人が走って叫ぶ。
「たたた、大変です、筆頭!」
「どうした?豊臣のスパイ野郎でも見つかったのか?」
自分の部屋に居た政宗は襖を開けて出てきた。
部下は政宗の前に座る。
「て、敵襲っす!」
「南部、津軽、相馬が三方から一時に…!」
「…はぁ?」
政宗は呆気を取られた。
行き成りの奇襲に少し驚いたのもあったが、三方が一時に来るのは有り得なかった。
有り得るとすれば、同盟を組んでいたとしか思えない。
政宗は脳裏に少し思い当たる節を探し——見つけた。
多分、豊臣が三方に何かしら持ちかけたとしか思えない。
「Shit!もう来やがったのか…!」
政宗は武装する為自分の部屋に向かおうとするが、夜に出た如月と小十郎がいたのに気が付く。
「小十郎と如月には、報せをやったな?」
「はい。片倉様には今、分七郎が…」
「——筆頭っ!!」
小十郎に報せに言ったはずの分七郎が走って来た。
「か、片倉様が…!」
「村のおすうさんと爺様が駆け込んで来て、片倉様と如月様が——やられたって!!」
「——!」
政宗と部下二人は驚いた。
小十郎と如月はかなり腕の立つ者で負けるはずはない。
だが、負けたと言うとは相当の手馴れだ。
「丘の畑で…これと如月様のクナイが…」
「そいつは片倉様の…」
「黒竜じゃねぇか」
小十郎の刀を見て呟いた。
政宗は縁側から降りて小十郎の刀を持つ。
本物で偽物ではない。
ちゃんと「梵天成天翔独眼竜」と書かされてある。
「…夜更けに集団で襲われたようです。汚い手を使って片倉様と如月様を何処かへ…っ」
「裏切り者も分りました」
政宗は話しを聞いて少し苦い顔をする。
「…俗の司会は誰だ?名乗りやがったのか?」
一旦二人は顔を見合わせてから話す。
「豊臣の…」
「竹中半兵衛らしいと…」
「なっ!」
「……」
政宗は真剣な顔で見つめる。
「大阪へ斥候を出せ。奥州を統べ直したらすぐに取り返す」
「はい!」
その場に立って返事をした後、走って行く。
政宗はその他の部下を見た。
「…もたもたしてるんじゃねぇ。——陣遇だ!」
「はいっ!」
他の部下達も急いで走って行く。
「…Get called liqued!舐めた真似してくれたじゃねぇか。…手馴れたpartyになりそうだぜ」
小十郎の刀を見て言葉を吐いた。