二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒執事−knightmare Of a Devil− ( No.44 )
日時: 2010/07/28 13:09
名前: 泡沫 ゆあ (ID: 7rIzYjoN)

第十四.五話;その執事、愛着


「セバスチャン。セレスティがあれだけ嫌ってるんだ。
 お前何かしたんじゃないのか?」
ふと疑問に思っていたことをセバスチャンに問うてみる。
「何もしていませんよ?ただ目に入れても痛くない位に可愛がっていただけですよ」
悪魔が可愛がる・・・・・。少し、というかかなり嫌な予感がする。
「・・・・・・どういう風に接していたんだ」
「そうですね・・・・・」



                      〜回想〜
「セバス兄様〜!このお人形さん作れる?」
「勿論。セリーのために作って差し上げますよ」
セレスティが頼んだ人形とは、桃色の可愛らしい猫の人形だった。
セバスチャンなら作ってくれる。そう思っていたセレスティ。
・・・・・・・・なのに。
「できましたよ、セレスティ」
「わぁ〜!!!ありがとう、セバス兄・・・・さ・・・ま」
セバスチャンが持っていた人形。
どす黒い色をしていて、グニャグニャ動いている。
「可愛いでしょう?」
「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」



「・・・・・お前、それ嫌がらせだろう」
「まさか、セレスティを喜ばせるために作っただけですよ」
心外だ、とでも言いたげな顔をしてセバスチャンは自分の仕事をしに行ってしまった。
そのすぐ後にセレスティがやってきて、シエルと目が合った。
「・・・・・苦労していたんだな、お前も」
「・・・・・・・・セバス兄様の趣味は、あまり良いとは言えないので・・・・・」
はあ・・・。と二人して溜め息を吐くのであった。